cdma2000ReverseWaveformGenerator
cdma2000 のリバース リンク波形の生成
説明
waveform = cdma2000ReverseWaveformGenerator(cfg)cfg による定義に従って、cdma2000® リバース リンクのベースバンド波形 waveform を返します。
cfg の最上位パラメーターおよび下位サブ構造体は、cdma2000 波形を生成する関数で使用する波形およびチャネルのプロパティを指定します。関数 cdma2000ReverseReferenceChannels を使用することによって、入力引数を生成できます。cfg の最上位パラメーターは、RadioConfiguration、LongCodeState、PowerNormalization、OversamplingRatio、FilterType、InvertQ、EnableModulation、ModulationFrequency および NumChips です。特定のチャネルを有効にするには、たとえばリバース専用制御チャネル RDCCH など、そのチャネルに関連するサブ構造体を追加します。
メモ
ここに示された表には、最上位パラメーターおよびサブ構造体フィールドに使用可能な値がリストされています。ただし、拡散レート、無線構成、フレーム長およびデータ転送速度のすべての組み合わせがサポートされているわけではありません。入力引数が有効であることを確認するには、関数 cdma2000ReverseReferenceChannels を使用します。構造体フィールドを手作業で入力する場合は、[1] を参照して、入力パラメーターの組み合わせが使用可能であることを確認してください。
例
データ転送速度が 19,200 bps で、フレームが 10 ms のリバース共通制御チャネル (R-CCCH) に対応する構造体を生成します。
config = cdma2000ReverseReferenceChannels('R-CCCH-19200-10');R-CCCH サブ構造体が、正しいデータ転送速度とフレーム時間で設定されていることを確認します。
config.RCCCH
ans = struct with fields:
Enable: 'On'
Power: 0
LongCodeMask: 0
EnableCoding: 'On'
DataSource: {'PN9' [1]}
DataRate: 19200
FrameLength: 10
WalshCode: 1
対応する波形発生器関数 cdma2000ReverseWaveformGenerator を使用して、リバース チャネルの波形を生成します。
wv = cdma2000ReverseWaveformGenerator(config);
データ転送速度が 4800 bps の R-FCH と 2 つの R-SCH をもつリバース チャネルの構成の構造体を作成します。RC5 を使用し、各 R-SCH のデータ転送速度が 153,600 bps になるように指定します。
config = cdma2000ReverseReferenceChannels( ... "TRAFFIC-RC5-4800", ... 5000, ... "R-SCH-153600-40");
サンプル レートを決定します。RC5 は SR3 に対応するため、チップ レートは 3.6864 Mcps です。オーバーサンプリング比で乗算してサンプル レートを求めます。
fs = 3.6864e6*config.OversamplingRatio;
リバース リンク波形を生成します。
wv = cdma2000ReverseWaveformGenerator(config);
結果として得られる波形のスペクトルをプロットします。
sa = spectrumAnalyzer(SampleRate=fs); sa(wv) release(sa)
補助チャネルのペアを含むリバース トラフィック チャネルを指定するパラメーター構造体を作成して、対応する波形を生成します。
14,400 bps の基本チャネル、2000 のチップ、および 40 ms のフレーム時間をもつ 57,600 bps の補助チャネル (R-SCH) のペアから構成されるトラフィック チャネルを指定するパラメーター構造体を作成します。
cfg = cdma2000ReverseReferenceChannels( ... "TRAFFIC-RC4-14400", ... 2000, ... "F-SCH-57600-40");
既存のペアの R-SCH フィールドをコピーし、R-SCH の 2 つ目のペアを作成します。
cfg(2).RSCH1 = cfg.RSCH1; cfg(2).RSCH2 = cfg.RSCH2;
R-SCH の 2 つ目のペアのデータ転送速度を 28,800 bps に設定します。
cfg(2).RSCH1.DataRate = 28800; cfg(2).RSCH2.DataRate = 28800;
2 つ目のペアのウォルシュ符号を、最初のペアと異なるように設定します。
cfg(2).RSCH1.WalshCode = 4; cfg(2).RSCH2.WalshCode = 5;
データ転送速度が正しく設定されており、同じウォルシュ符号を共有する補助チャネルのペアがないことを確認します。
cfg.RSCH1
ans = struct with fields:
Enable: 'On'
Power: 0
LongCodeMask: 0
EnableCoding: 'On'
DataSource: {'PN9' [1]}
DataRate: 57600
FrameLength: 40
WalshLength: 2
WalshCode: 0
ans = struct with fields:
Enable: 'On'
Power: 0
LongCodeMask: 0
EnableCoding: 'On'
DataSource: {'PN9' [1]}
DataRate: 28800
FrameLength: 40
WalshLength: 2
WalshCode: 4
cfg.RSCH2
ans = struct with fields:
Enable: 'On'
Power: 0
LongCodeMask: 0
EnableCoding: 'On'
DataSource: {'PN9' [1]}
DataRate: 57600
FrameLength: 40
WalshLength: 2
WalshCode: 1
ans = struct with fields:
Enable: 'On'
Power: 0
LongCodeMask: 0
EnableCoding: 'On'
DataSource: {'PN9' [1]}
DataRate: 28800
FrameLength: 40
WalshLength: 2
WalshCode: 5
リバース リンク波形を生成します。
wv = cdma2000ReverseWaveformGenerator(cfg);
入力引数
出力引数
参照
[1] 3GPP2 C.S0002–F v2.0. “Physical Layer Standard for cdma2000 Spread Spectrum Systems.” 3rd Generation Partnership Project 2.
バージョン履歴
R2015b で導入
