通信モデル用の Simulink 環境の構成
Communications Toolbox の Simulink モデル テンプレート
Communications Toolbox™ の Simulink® モデル テンプレートを使用すると、通信モデリング用の推奨設定で Simulink 環境を自動的に構成できます。Communications Toolbox の Simulink モデル テンプレートを使用すると、コンフィギュレーション パラメーターを含む設定を再利用できます。テンプレートから作成するモデルは、ベスト プラクティスを使用し、一般的な問題の過去の解決策を利用することで、より迅速に開始するのに役立ちます。
Simulink モデル テンプレートの詳細については、モデルからのテンプレートの作成 (Simulink)を参照してください。
Communications Toolbox の Simulink モデル テンプレートを使用したモデルの作成
新しい空のモデルを作成し、ライブラリ ブラウザーを開くには、次のようにします。
MATLAB® の [ホーム] タブで [Simulink] をクリックし、[Communications] モデル テンプレートを選択します。
[モデルを作成] をクリックして、Communications Toolbox での使用に適した設定で空のモデルを作成します。新しいモデルが開きます。ライブラリ ブラウザーにアクセスするには、モデル ツール バーの [ライブラリ ブラウザー] ボタンをクリックします。
テンプレートの設定とコンテンツを使用した新しいモデルが Simulink エディターに表示されます。モデルは、保存するまでメモリ内にのみ存在します。
Communications Toolbox の Simulink モデル テンプレート
Communications Toolbox の Simulink モデル テンプレートを選択してモデルを作成すると、通信モデリングに推奨される設定を使用するようにモデルが構成されます。それらの設定の一部は次のとおりです。
コンフィギュレーション パラメーター | 設定 |
---|---|
'SingleTaskRateTransMsg' | 'error' |
'Solver' | 'VariableStepDiscrete' |
'EnableMultiTasking' | 'Off' |
'MaxStep' | 'auto' |
'StartTime' | '0.0' |
'StopTime' | 'inf' |
'FixedStep' | 'auto' |
'SaveTime' | 'off' |
'SaveOutput' | 'off' |
'AlgebraicLoopMsg' | 'error' |
'RTWInlineParameters' | 'on' |
'BooleanDataType' | 'off' |
'UnnecessaryDatatypeConvMsg' | 'none' |
'LocalBlockOutputs' | 'off' |
ブロックの特性
MATLAB コマンド ラインで showcommblockdatatypetable
と入力して、Communications Toolbox の Simulink ブロックの特性を示すテーブルを生成できます。
Communications Toolbox ブロック ライブラリへのアクセス
MATLAB コマンド ラインで commlib
と入力すると、メイン Communications Toolbox ブロック ライブラリにアクセスできます。
あるいは、インストールした製品のブロック ライブラリを表示するために、モデル ウィンドウで、[シミュレーション] タブの [ライブラリ] セクションから を選択します。
.
左側のペインに、インストールされた製品が表示されます。各製品には固有のブロック ライブラリがあります。ライブラリの内容を右側のペインに表示するには、左側のペインで製品ライブラリを選択します。
通信システム シミュレーション用の To Workspace ブロックの構成
通信システムをシミュレートし、信号を MATLAB ワークスペースに保存する場合、サンプル値を 2 次元配列として保存するように To Workspace (Simulink) ブロックを構成します。[保存形式] を [配列]
に設定し、[2 次元信号の保存形式] を [2 次元配列]
に設定して事前構成されたブロックを読み込むには、DSP System Toolbox™ / Sinks サブライブラリにあるバージョンを選択します。
これらの設定では、各タイム ステップでの出力が最初の次元に沿って連結されます。配列の最初の次元は、simout(1,:)
がログに最初に記録された信号値を返すように、時間で整列します。出力配列には信号値のみが含まれ、時間データは含まれません。
参考
関数
ブロック
- To Workspace (Simulink)
関連するトピック
- Why Simulink for Wireless System Design
- モデルからのテンプレートの作成 (Simulink)
- 簡単なモデルの作成 (Simulink)