アプリを使用したグローバル変数の型と初期値の指定
グローバル変数の型定義を指定する理由
MATLAB® アルゴリズムでグローバル変数を使用する場合は、プロジェクトをビルドする前に、グローバル変数ごとにグローバルな型の定義と初期値を追加しなければなりません。グローバル データを初期化しなかった場合、アプリは、MATLAB グローバル ワークスペース内で変数を探します。変数が存在しない場合、アプリはエラーを返します。
MEX 関数について、グローバル データを使用する場合は、MATLAB と MEX 関数の間でこのデータを同期するかどうかも指定しなければなりません。
グローバル変数の型の指定
グローバル変数に型の定義と初期値を指定しない場合は、同じ名前、適切なクラス、サイズ、実数/複素数および値をもつ変数を MATLAB ワークスペース内で作成しなければなりません。
例によるグローバル変数の定義
定義するグローバル変数の右側のフィールドをクリックします。
[例で定義]
を選択します。グローバル名の右にあるフィールドで、必要なクラス、サイズ、実数/複素数をもつ MATLAB の式を入力します。MATLAB Coder™ ソフトウェアは、この式のクラス、サイズおよび実数/複素数の値をグローバル変数の型として使用します。
オプションで、グローバル変数のサイズを変更します。変更する次元をクリックし、たとえば
10
のようなサイズを入力します。以下を指定できます。
固定サイズ。この例では、
10
を選択します。指定された制限までの可変サイズ。
:
プレフィックスを使用します。この例では、入力が最大10
までのサイズで変化する可能性があることを指定するために、:10
を選択します。:Inf
を選択すると、可変サイズの制限がなくなります。
グローバル変数の型の定義または編集
定義するグローバル変数の右側のフィールドをクリックします。
オプションで、数値型に [複素数] を選択すると、パラメーターが複素数型になります。既定では、入力は実数です。
グローバル変数の型を選択します。たとえば、
[double]
などです。既定では、グローバル変数はスカラーです。
オプションで、グローバル変数のサイズを変更します。変更する次元をクリックし、たとえば
10
のようなサイズを入力します。以下を指定できます。
固定サイズ。この例では、
10
を選択します。指定された制限までの可変サイズ。
:
プレフィックスを使用します。この例では、入力が最大10
までのサイズで変化する可能性があることを指定するために、:10
を選択します。:Inf
を選択すると、可変サイズの制限がなくなります。
グローバル変数の初期値の定義
型を定義する前の初期値の定義
グローバル変数の右側のフィールドをクリックします。
[初期値の定義]
を選択します。MATLAB 式を入力します。MATLAB Coder ソフトウェアは、グローバル変数の値として指定した MATLAB 式の値を使用します。初期値を定義する前にグローバル変数の型を定義していなかったので、MATLAB Coder はグローバル変数の型として初期値の型を使用します。
グローバル変数が初期化されたことが表示されます。
初期値を定義した後にグローバル変数の型を変更する場合は、初期値を再定義しなければなりません。
型を定義した後の初期値の定義
事前定義されたグローバル変数の型フィールドをクリックします。
[初期値の定義]
を選択します。MATLAB 式を入力します。MATLAB Coder ソフトウェアは、グローバル変数の値として指定した MATLAB 式の値を使用します。
グローバル変数が初期化されたことが表示されます。
グローバル変数の定数値の定義
グローバル変数の右側のフィールドをクリックします。
[定数値の定義]
を選択します。グローバル変数の右にあるフィールドに MATLAB 式を入力します。
グローバル変数の削除
グローバル変数を右クリックします。
メニューから [グローバルの削除] を選択します。