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生成された C/C++ コードの展開

生成されたコードが要件に従って動作することを確認したら、そのコードを展開できます。生成されたコードは、ソース コード、スタティック ライブラリ、ダイナミック ライブラリまたは実行可能アプリケーションとして展開できます。

必要なソース ファイルをパッケージ化してアプリケーションを外部プラットフォームでビルドするには、関数 packNGo を使用します。

コード ジェネレーターを使用して実行可能アプリケーションをビルドするには、以下を行う必要があります。

  1. 必要なソース コードまたはライブラリを生成します (前の手順で実行済み)。

  2. 生成されたコードを呼び出す main 関数を作成します。

  3. [ビルド タイプ] を [実行可能ファイル (.exe)] に設定してコード生成プロセスを反復します。

生成された main 関数とインターフェイスの編集

アプリケーションを作成するには、MATLAB® 関数から生成された C/C++ エントリポイント関数を呼び出す C/C++ main 関数を作成または使用します。例については、MATLAB コードからのスタンドアロン C/C++ 実行可能ファイルの生成を参照してください。

メモ

ファイル main.cmain.hexamples サブフォルダーで変更しないでください。main 関数の例を使用する前に、メイン ソース ファイルとヘッダー ファイルの例をビルド フォルダー以外の場所にコピーします。アプリケーションの要件を満たすように新しい場所でファイルを変更します。

生成された main 関数の例を、main 関数を作成するための開始点として使用します。main の例は、生成されたコードへの入力とコードからの出力を渡す方法についての明確な例を提供します。詳細と例については、main 関数の例を使用した生成コードの組み込みおよび生成された C/C++ main 関数の例の構造を参照してください。

生成された関数インターフェイス

main 関数を記述するには、生成された関数インターフェイスに関する知識を必要とします。生成コードの型への MATLAB 型のマッピングを参照してください。

C/C++ エントリポイント関数は以下の規則に従います。

  • 入力配列を参照渡しで渡す。

  • 出力配列を参照渡しで返す。

  • 入力スカラーを値渡しで渡す。

  • 単出力の関数の場合はスカラーを値渡しで返す。

  • 次の場合はスカラーを参照渡しで返す。

    • 出力が複数ある関数の場合。

    • 同じ変数を入力および出力として使用する場合。

MATLAB コードで同じ変数を入力および出力として使用する場合、生成されるコードはスカラーを参照渡しで渡します。生成されたコードでの関数入力のデータ コピーの回避を参照してください。

配列の定義

コード ジェネレーターは、配列要素のタイプとそのメモリ割り当てタイプに依存する C/C++ 配列定義を作成します。生成されたコード内の配列の表現を参照してください。

生成されるコードの配列に関連付けられたメソッドの詳細については、以下を参照してください。

初期化関数と終了関数

C/C++ コードは、生成された C/C++ エントリポイント関数に加え、初期化関数と終了関数を呼び出さなければなりません。既定では、生成された C/C++ エントリポイント関数は初期化関数を呼び出します。生成された main 関数の例では、終了関数を呼び出します。自身の main 関数を作成して編集するとき、必ず初期化関数と終了関数の両方を呼び出すようにします。

詳細については、生成された初期化関数と終了関数の使用を参照してください。

MATLAB Coder を使用した実行可能アプリケーションのビルド

main ファイル (main.c) と main ヘッダー ファイル (main.h) を作成したら、次の手順に従って、アプリを使用して実行可能アプリケーションをビルドします。

  1. アプリで [コード生成] ページを開きます。

  2. [ビルド タイプ][実行可能ファイル (.exe)] に設定します。

  3. [詳細設定] をクリックします。

  4. [カスタム コード] タブの [追加ソース ファイル]main.c を入力します。

  5. [カスタム コード] タブの [追加インクルード ディレクトリ] に、変更した main.c ファイルと main.h ファイルの場所を入力します。たとえば、c:\myfiles とします。[閉じる] をクリックします。

  6. 実行可能ファイルを生成するために [生成] をクリックします。

    コード生成に成功したことが示されます。

  7. [次へ] をクリックして [ワークフローの完了] ステップに進みます。

  8. [生成された出力] の下に、生成された実行可能ファイル filename.exe の場所が表示されます。

コードを生成し、その生成されたコードを使用する main ファイルを記述したら、コード ジェネレーターまたは他のビルド ツールを使用して、実行可能アプリケーションを生成できます。生成されたコードをエクスポート可能な zip ファイルでターゲット プラットフォームに転送する場合は、関数 packNGo を使用します。

ターゲット固有のコード生成

コードを別のプラットフォームに展開するには、そのプラットフォーム用のバイナリ コードの生成とビルドをサポートするハードウェア サポート パッケージを使用します。

MATLAB Coder™ アプリで、[コード生成] ステップの中で [ハードウェア ボード] ドロップダウン リストからハードウェア サポート パッケージを選択します。

MATLAB Coder 用に提供されるサポート パッケージのリストについては、MATLAB Coder でサポートされているハードウェアを参照してください。ハードウェア サポート パッケージでは入手できないビルド用のカスタム ツールチェーンを指定する場合は、独自のツールチェーンを登録できます。カスタム ツールチェーンの登録を参照してください。

ヒント

コマンド ラインでのハードウェアの選択

コマンド ラインでは、関数 coder.hardware を使用してハードウェア サポート パッケージを指定します。

MATLAB での実行可能ファイルの実行

Windows® プラットフォーム上の MATLAB で実行可能ファイルを実行するには、次のように入力します。

system('filename.exe')

参考

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