このページの内容は最新ではありません。最新版の英語を参照するには、ここをクリックします。
Polyspace Server および Access 製品のインストール
Polyspace® は静的解析を使用して、C/C++ コードのバグ、ランタイム エラー、コーディング規約違反などの問題をチェックします。以下の製品を使用すると、サーバー クラス マシンで Polyspace 解析を実行して、解析結果を Web ブラウザーでレビューできます。
Polyspace Bug Finder™ Server™ (バグとコーディング ルール違反の検出)
Polyspace Code Prover™ Server (網羅的コード検証)
Polyspace Access™ (Polyspace Bug Finder Server または Polyspace Code Prover Server からの) 解析結果の Web ブラウザー ベースのレビュー
これらの製品とビルド自動化ツールを使用して、Polyspace 解析を継続的インテグレーション システムに統合できます。
インストールする必要があるもの
継続的インテグレーション プロセスでは、開発者はコードを共有リポジトリに送信します。送信された各コードは、自動化ビルド システムによって、定期的に、または事前定義トリガーに基づいてビルドとテストが行われ、その後、コードが統合されます。このプロセスの一環として Polyspace 解析を実行できます。
ワークフローは次の 3 ステップで構成されます。
Polyspace 解析のトリガー:
開発者がコードを送信すると、Jenkins® などのビルド自動化ツールが Polyspace 解析をトリガーします。
Polyspace 解析の実行:
解析は、製品 Polyspace Bug Finder Server、または Polyspace Code Prover Server を使用して実行されます。結果は PolyspaceAccess Web インターフェイスをホストするサーバーにアップロードされます。同じコンピューターを、解析を実行するサーバー、およびアップロードされた結果をホストするサーバーとして機能させることができます。
解析結果のレビュー:
アップロードされた結果を表示するには、各レビュー担当者が Polyspace Access Web インターフェイスにログインするための Polyspace Access のライセンスを所有していなければなりません。
これらのステップは、コード送信後のワークフローについての説明です。コード送信前に個々の開発者は以下のことができます。
デスクトップで Polyspace 解析を実行して結果をレビューする。Polyspace デスクトップ製品のインストールを参照してください。
Polyspace 解析の負荷をデスクトップからリモート サーバーに移し、ダウンロードした結果をデスクトップでレビューする。Install Products for Submitting Polyspace Analysis from Desktops to Remote Serverを参照してください。
すべての Polyspace 製品の概要については、Polyspace 製品およびソフトウェア開発ワークフローを参照してください。
製品のインストール
このワークフローでは、サーバーとして機能させるコンピューターに以下の製品をインストールしなければなりません。
解析を実行する Polyspace 製品
解析を実行し、結果をレビューのために Web インターフェイスにアップロードするには、Polyspace Bug Finder Server または Polyspace Code Prover Server をインストールします。
インストール
MathWorks® インストーラーを実行します。Polyspace サーバー製品のライセンスを選択します。製品を購入するか評価版をリクエストすることによって、インストーラーとライセンスを入手できます。詳細な手順については、インストールおよびライセンスを参照してください。
ライセンスを管理するため、Polyspace Server 製品と一緒にネットワーク ライセンス マネージャーをインストールします (既にインストールされている場合を除く)。リブート時に自動的に起動するようにライセンス マネージャーを構成します。たとえば、Windows® ではライセンス マネージャーをサービスとして起動するように構成できます。
インストールの最後に、ネットワーク ライセンス マネージャーを起動します。ネットワーク ライセンス マネージャーの起動と停止を参照してください。
製品をコマンド ラインから非対話形式またはサイレント モードでインストールするには、非対話的インストールを参照してください。
Polyspace Code Prover Server をインストールするには、Polyspace Bug Finder Server が必要です。より効率的な解析を行うには、解析を実行するコンピューターに、4 つ以上の物理コアと、コアあたり 4 GB 以上のメモリが必要です。4 コアを超える場合、Code Prover 解析をさらに並列化することはできません。Bug Finder 解析では、使用可能な最大数のコアを使用できます。
インストール フォルダー. オペレーティング システムおよびリリース バージョンに基づいた既定のインストール フォルダーが使用されます。この既定のフォルダーは、必要に応じてインストール時に変更可能です。
たとえば、Release R2025a の既定のインストール フォルダーは次のとおりです。
オペレーティング システム | 既定のインストール フォルダー |
---|---|
Windows | C:\Program Files\Polyspace Server\R2025a |
Linux® (ほとんどのディストリビューション) | /usr/local/Polyspace_Server/R2025a |
Mac | /Applications/Polyspace_Server/R2025a |
すべての Polyspace コマンドは、フォルダー
にあります。ここで、polyspaceroot
\polyspace\bin
は Polyspace Server のインストール フォルダーです。コマンドの絶対パスの入力を省略するには、この位置をオペレーティング システムの polyspaceroot
PATH
環境変数に追加します。
結果をレビューする Polyspace 製品
Polyspace Access の Web インターフェイスをホストするためのコンポーネントをインストールします。
Web インターフェイスで結果を表示するには、各レビュー担当者が Polyspace Access のライセンスを所有していなければなりません。
インストール. Web レビューのための Polyspace Access のインストールを参照してください。
Polyspace 解析をスケジュールする製品
継続的インテグレーション ワークフローでは、ビルド自動化ツールがビルド プロセスの一部として Polyspace 解析をスケジュールします。このツールは Polyspace 解析の実行や結果のレビューには必要ありません。ソフトウェアのビルドとテストのワークフロー全体に解析を統合するためにのみ必要です。
たとえば、Jenkins はビルド スクリプトを実行できるよく知られたオープン ソース ツールです。Jenkins で使用できる Polyspace プラグインは、スクリプト化を簡便化するために、Polyspace 静的解析を自動化するためのビルド環境を提供し、解析後の Polyspace の結果に関する電子メール通知を単純化します。
インストール. 継続的インテグレーションまたはビルド自動化のためのツールをインストールします。
たとえば、Jenkins をインストールするには、Jenkins の Web サイトを参照してください。Jenkins インターフェイスの左側にある [Manage Jenkins] を選択します。[Manage Plugin] を選択します。Polyspace プラグインを検索し、ダウンロードしてインストールします。
リリースの互換性
Polyspace 解析結果を Polyspace Access にアップロードするときは、Polyspace Access と同じバージョンまたはより古いバージョンの Polyspace Server を使用する必要があります。たとえば、結果を Polyspace Access バージョン R2025a にアップロードする場合は、R2025a 以前のバージョンの Polyspace Server を使用する必要があります。
具体的には、解析結果を Polyspace Access にアップロードするときには以下のようにします。
解析を同じバージョンまたはより古いバージョンの Polyspace Server を使用して実行する必要があります。
アップロード コマンドは、同じバージョンまたはより古いバージョンの Polyspace Server のコマンドを使用する必要があります。
同じ留意事項は以下にも適用されます。
Polyspace Access からの結果のエクスポートとレポート生成。
Polyspace デスクトップ製品から Polyspace Access への結果のアップロード。
Polyspace インストールのチェック
Polyspace Bug Finder Server が正常にインストールされているかどうかを確認するには、次のようにします。
コマンド ウィンドウを開きます。
に移動します。ここで、polyspaceserverroot
\polyspace\bin
は Polyspace Bug Finder Server インストール フォルダーです。たとえば、polyspaceserverroot
C:\Program Files\Polyspace Server\R2025a
です。以下を入力します。
polyspace-bug-finder-server -help
Bug Finder 解析で使用できるオプションのリストが表示されます。Polyspace Code Prover Server が正常にインストールされているかどうかを確認するには、Polyspace Code Prover Server と同じ手順を実行できます。polyspace-bug-finder-server
を polyspace-code-prover-server
で置き換えます。
Polyspace Access Web インターフェイスがアップロード用に設定されているかどうかをチェックするには、次のようにします。
再度
に移動します。polyspaceserverroot
\polyspace\bin以下を入力します。
polyspace-access -host hostName -port portNumber -create-project testProject
ここで、
は Polyspace Access Web サーバーをホストしているサーバーの名前です。ローカルでホストされているサーバーの場合はhostName
localhost
を使用します。
は、サーバーのポート番号 (オプション) です。ポート番号を省略した場合、portNumber
9443
が使用されます。接続が正常に完了すると、
testProject
という名前のプロジェクトが Polyspace Access Web インターフェイスで作成されます。Web ブラウザーで、次の URL を開きます。
ここで、https://hostName:portNumber/metrics/index.html
とhostName
は、前の手順で使用したホスト名とポート番号です。portNumber
Polyspace Access Web インターフェイスの [プロジェクト エクスプローラー] ペインに、新しく作成されたプロジェクト testProject
が表示されます。
Polyspace と他の MathWorks 製品のインストール
他の Polyspace 製品のインストール
他の Polyspace 基本製品をインストールするには、基本製品ごとに MathWorks インストーラーをもう 1 回ずつ実行します。
Polyspace Test™ および Bug Finder デスクトップ製品とサーバー製品が基本製品です。Code Prover デスクトップ製品とサーバー製品は通常、Bug Finder デスクトップ製品とサーバー製品のインストール時にインストールされます。
たとえば、Polyspace Test、Polyspace Bug Finder、および Polyspace Bug Finder Server をインストールするには、インストーラーを 3 回実行します。インストーラーを実行するたびに、該当するライセンスを選択してプロンプトに従います。Bug Finder サーバー製品と Code Prover サーバー製品を、その他の Polyspace 製品と同じインストール フォルダーにインストールすることはできません。
他の MathWorks 製品のインストール
Polyspace を MATLAB® などの他の MathWorks 製品と共にインストールするには、MathWorks インストーラーを 2 回実行します。
最初の実行では、MATLAB、Simulink®、または Embedded Coder® などの他の MathWorks 製品に対応するライセンスを選択する。
2 回目の実行では、Polyspace 製品に対応するライセンスを選択する。複数の Polyspace 基本製品をインストールする場合は、他の Polyspace 製品のインストールを参照してください。
このワークフローでは、MATLAB や Simulink などの製品は、Polyspace 製品とは異なるルート フォルダーにインストールされます。2 つのインストールをリンクし、MATLAB スクリプトを使用して Polyspace を実行できます。MATLAB や Simulink との Polyspace の統合を参照してください。
古い Polyspace 製品バージョンのインストール
MathWorks インストーラーを MathWorks ダウンロード からダウンロードした場合、インストールする製品リリースの最新の更新がダウンロードされます。
製品の以前の更新をインストールするには、次の手順に従います。
MathWorks ダウンロード で製品リリースを選択し、[ダウンロードの選択] ドロップダウンから [製品のインストール] ではなく [ISO および DMG の入手] を選択します。
[リリースを選択] および [アップデートを選択] ドロップダウンから、インストールするリリースと更新番号を選択します。
[MATLAB および Simulink 製品の ISO および DMG を入手する] セクションから MathWorks インストーラーをダウンロードします。
インストーラーを開始し、MathWorks アカウント情報を入力します。Polyspace 製品のライセンスを取得している場合は、[ライセンスの選択] テーブルに製品ライセンスが表示されます。該当する製品ライセンスを選択してインストールを続行します。このワークフローの詳細については、プログラムによる製品のインストールを参照してください。