汚染されたオフセットによるポインターのデリファレンス
オフセットがセキュリティで保護されていないソースから取得され、デリファレンスが範囲外の可能性がある
説明
この欠陥は、ポインターのデリファレンスで、不明なソースまたはセキュリティで保護されていないソースからのオフセット変数が使用された場合に発生します。
このチェックでは、動的に割り当てられたバッファーに注目します。静的バッファーのオフセットについては、汚染されたインデックスによる配列へのアクセスを参照してください。
リスク
インデックスは有効な配列範囲を外れている可能性があります。汚染されたインデックスが配列範囲を外れていると、以下の原因となることがあります。
バッファー アンダーフローまたはアンダーライト、すなわち、バッファーの先頭より前でのメモリへの書き込み。
バッファー オーバーフロー、すなわち、バッファーの末尾より後でのメモリへの書き込み。
バッファー オーバーリード、すなわち、対象バッファーの末尾より後でのメモリへのアクセス。
バッファーのアンダーリード、すなわち、対象バッファーの先頭より前のメモリへのアクセス。
攻撃者は、無効な読み取りや書き込みを使用してプログラムを侵害できます。
修正方法
変数を使用してポインターにアクセスする前に、インデックスを検証します。変数が有効範囲内にありオーバーフローしないことを確認します。
チェッカーの拡張
既定では、Polyspace® は外部ソースからのデータは汚染されていると仮定します。Polyspace 解析での汚染のソースを参照してください。Polyspace 解析の現在のスコープ以外から発生したすべてのデータを汚染されたものと見なすには、コマンド ライン オプション [-consider-analysis-perimeter-as-trust-boundary] を使用します。
例
結果情報
| グループ: 汚染されたデータ |
| 言語: C | C++ |
| 既定値: オフ |
コマンド ライン構文: TAINTED_PTR_OFFSET |
| 影響度: Low |
バージョン履歴
R2015b で導入