chroot()
の後に chdir("/")
を実行せずにファイルが操作されました
chroot
の呼び出し後に操作されたファイルの、パス関連の脆弱性
説明
この欠陥は、chroot
によって作成された jail の外にあるファイル システムにアクセス可能な場合に発生します。chroot
を呼び出すことにより、特定のファイル サブシステムへのアクセスを制限するファイル システム jail が作成されます。しかしこの jail は、chdir("/")
を呼び出さないと効果がありません。
リスク
chroot
jail を作成しても chdir("/")
を呼び出さない場合、パスを引数として取るファイル操作関数は、jail 外部のファイルにアクセスできます。攻撃者は、依然として指定のサブシステム外にあるファイルを操作でき、chroot jail は無効になります。
修正方法
chroot
を呼び出した後に chdir("/")
を呼び出して、chroot
jail のセキュリティを高めます。
例
結果情報
グループ: セキュリティ |
言語: C | C++ |
既定値: オフ |
コマンド ライン構文: CHROOT_MISUSE |
影響度: Medium |
バージョン履歴
R2015b で導入