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AUTOSAR アーキテクチャの解析用のプロファイル、ステレオタイプ、およびビューの作成

AUTOSAR アーキテクチャは大規模で複雑なものになる場合があります。多くの場合、開発作業は分散され、1 つのアーキテクチャ モデルのさまざまな構造部分または機能部分に対して複数のエンジニアが作業を行います。アーキテクチャ モデルの構造面または機能面の解析に役立てるために、モデルの階層構造のフィルター ビューを作成できます。

  • "スポットライト ビュー" には、選択したアーキテクチャ コンポーネントまたはコンポジションの上流および下流の依存関係が表示されます。

  • "カスタム ビュー" には、指定したフィルター処理条件に基づいて、アーキテクチャ モデルのコンポーネントのサブセットが表示されます。オペレーション解析、機能解析または物理解析のためにモデル要素をフィルター処理できます。

AUTOSAR アーキテクチャ モデルを特定の属性についてフィルター処理し、そのフィルター表示をモデルに保存すると、エンジニアはアーキテクチャの担当部分に専念して共同作業を行うことができます。

プロファイルとステレオタイプの作成

ステレオタイプを使用すると、AUTOSAR アーキテクチャ モデルに含まれる要素の機能以外のプロパティを取得できます。このようなプロパティを取得するには、ステレオタイプ定義を含むプロファイルを作成し、これらのステレオタイプをモデリング要素に適用します。新しいプロファイルとステレオタイプはプロファイル エディター (System Composer)またはアーキテクチャ データ エディターを使用して定義します。

たとえば、AUTOSAR アーキテクチャ モデルで、モデル内のすべてのセンサー コンポーネントに対してカスタム ステレオタイプを定義できます。

アーキテクチャ モデルのプロファイルとステレオタイプを定義したら、モデル内のステレオタイプのサブセットを表示するカスタム ビューを作成し、アーキテクチャを特定の特性について量的に評価することで追加の解析を実行できます。詳細については、Define Stereotypes and Perform Analysis for Mobile Robot (System Composer)およびApply Stereotypes to Extend Model Elements (System Composer)を参照してください。

コンポーネントまたはコンポジションの依存関係の表示

AUTOSAR アーキテクチャ モデルでは、コンポーネントまたはコンポジションの依存関係の解析に役立てるために、スポットライト ビューを作成できます。スポットライト ビューは、上流および下流の依存関係を取得するアーキテクチャ コンポーネントまたはコンポジションを簡略化した表示です。

スポットライト ビューを作成するには、アーキテクチャ モデルを開いてコンポーネントまたはコンポジションを選択します。[モデル化] タブで、[アーキテクチャ ビュー][スポットライト]を選択します。

スポットライト ビューには、コンポーネントまたはコンポジションが階層内で接続するモデル要素が表示されます。スポットライト図のレイアウトは編集できません。次の図は、AUTOSAR モデル例 autosar_tpc_composition のコンポーネント Monitor のスポットライト ビューを示しています (ローカルの作業フォルダー内にあるモデル例を開くには、コマンド openExample('autosar_tpc_composition') を使用します)。

スポットライト ビューでは、スポットライトのフォーカスを別のコンポーネントまたはコンポジションに移動できます。別のコンポーネントまたはコンポジションを選択し、表示される省略記号にカーソルを合わせ、モデル キュー [コンポーネントからスポットライトを作成] を選択します。

モデルの開発中に、スポットライト ビューを表示したままにするには、別のモデル ウィンドウでビューを作成します。別のモデル ウィンドウを作成するには、コンポーネントまたはコンポジションを選択し、選択したブロックを右クリックしてそのコンテキスト メニューを開いて [新規ウィンドウで開く] を選択します。新しいウィンドウで、スポットライト ビューを作成します。

アーキテクチャ モデル図を更新して変更を反映すると、開いているスポットライト ビューが更新されます。

スポットライト ビューからアーキテクチャ モデル ビューに戻るには、[スポットライト] の閉じるアイコンをクリックするか、コンポーネントまたはコンポジションを選択し、モデル キュー [コンポジションで表示] を選択します。

Simulink® では、アーキテクチャ モデルを含むスポットライト ビューは保存されません。

解析用のカスタム ビューの作成

AUTOSAR アーキテクチャ モデルの構造面および機能面の解析に役立てるために、カスタム ビューを作成できます。カスタム ビューには、指定したフィルター処理条件に基づいて、アーキテクチャ モデルのコンポーネントのサブセットが表示されます。オペレーション解析、機能解析または物理解析のためにモデル要素をフィルター処理できます。カスタム ビューを作成するには、アーキテクチャ ビュー ギャラリーを開きます。開いているアーキテクチャ モデルの [モデル化] タブで [アーキテクチャ ビュー] を選択します。

たとえば、スロットル位置センサー (TPS) 信号を処理するコンポーネントを表示するアーキテクチャ モデル autosar_tpc_composition のビューを作成するとします。次のワークフローは、このカスタム ビューの作成方法を示しています。

  1. コマンド openExample('autosar_tpc_composition') を使用して、ローカルの作業フォルダー内にあるモデル例を開きます。

  2. アーキテクチャ ビュー ギャラリーを開きます。[モデル化] タブで [アーキテクチャ ビュー] を選択します。

  3. ビューを作成します。ギャラリー ビューで、[新規]、[ビュー] をクリックします。ビューに名前を付けるには、[ビュー プロパティ] ペインで「TPS Ports View」という名前を入力します。

  4. ビューを設定します。[フィルター] タブを使用してビューの制約を指定します。

    1. コンポーネントを指定します。カスタム ビューでは、カスタム ビューに含めるアーキテクチャ モデル内のコンポーネントを指定します。コンポーネントを指定する方法は複数あり、オプションには、[コンポーネント フィルターの追加][すべてのコンポーネントを選択][カスタム コンポーネント フィルターの追加]、および [すべてのコンポーネント フィルターをクリア] があります。

      この例では、[すべてのコンポーネントを選択] を選択して、モデル例のすべてのコンポーネントをビューに含めます。

    2. ポートを指定します。カスタム ビューでは、カスタム ビューに含めるアーキテクチャ モデル内のポートを指定します。ポートを指定する方法は複数あり、オプションには、[ポート フィルターの追加][すべてのポートを除外][未接続ポートの非表示][コネクタの非表示][カスタム ポート フィルターの追加]、および [すべてのポート フィルターをクリア] があります。

      この例では、[ポート フィルターの追加] を選択して、アーキテクチャ モデル内のポートをフィルター処理します。名前に TPS が含まれるポートを選択するようにフィルターを設定します。フィルターが適用されると、カスタム ビューにスロットル位置センサー (TPS) を含むコンポーネントが表示されます。

  5. ビューを適用します。更新された TPS Ports View を表示するには、[適用] をクリックします。

    The TPS Ports View with the specified ports is seen in the top half of the screen. The selected ports and their configurations are seen in a toolbar below the TPS Ports View.

アーキテクチャ モデルを保存すると、ビューがアーキテクチャ ビュー ギャラリーに保存されます。これで、他のユーザーがビューにアクセスして共有できます。詳細については、Create Architecture Views Interactively (System Composer)を参照してください。

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