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nrPRBS

説明

[seq,cinit] = nrPRBS(cinit,n) は、cinit での初期化時における2 値疑似乱数列 (PRBS) 発生器の n で指定された要素を返します。この関数は、TS 38.211 の Section 5.2.1 [1] で規定された発生器を実装するものです。チャネル固有 PRBS 関数との統一性のために、この関数は初期化値 cinit も返します。

[seq,cinit] = nrPRBS(cinit,n,Name,Value) は、1 つ以上の名前と値のペアの引数を使用して、追加の出力フォーマット オプションを指定します。指定していないオプションは既定値になります。

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1000 ビットのバイナリ スクランブリング シーケンスを生成します。値を指定して PRBS 発生器を初期化します。

cinit = 9;
prbs = nrPRBS(cinit,1000);

入力引数

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PRBS 発生器の初期化値。0 ~ 231 – 1 の整数として指定します。

データ型: double

返されるシーケンスの要素。次の値のいずれかとして指定します。

  • 非負の整数 — seq には、PRBS 発生器の最初の n 個の要素が含められます。

  • [p m] の行ベクトル — seq には、位置 p (0 ベース) から始まる、PRBS 発生器の m 個の連続する要素が含められます。

データ型: double

名前と値の引数

オプションの引数のペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで、Name は引数名、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に指定しなければなりませんが、ペアの順序は関係ありません。

R2021a より前では、コンマを使用して名前と値の各ペアを区切り、Name を引用符で囲みます。

例: 'MappingType','signed' は、既定以外のシーケンス フォーマット プロパティを指定します。

出力シーケンス フォーマット。'MappingType' と次の値のいずれかで構成されるコンマ区切りのペアとして指定します。

  • 'binary' — この値は、true1 に、false0 にマッピングします。出力シーケンスのデータ型は logical になります。

  • 'signed' — この値は、true–1 に、false1 にマッピングします。出力シーケンスのデータ型は double になります。single データ型を指定するには、'OutputDataType' の名前と値のペアを使用します。

データ型: char | string

出力シーケンスのデータ型。'OutputDataType''double' または 'single' で構成されるコンマ区切りのペアとして指定します。この名前と値のペアが適用されるのは、'MappingType''signed' に設定されているときだけです。

データ型: char | string

出力引数

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疑似ランダム スクランブリング シーケンス。logical または数値の列ベクトルとして返されます。出力 seq には、n で指定された PRBS 発生器の要素が含められます。'MappingType''signed' に設定した場合、seq のデータ型は doublesingle になります。'MappingType''binary' に設定した場合、出力データ型は logical になります。

データ型: double | single | logical

参照

[1] 3GPP TS 38.211. “NR; Physical channels and modulation.” 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network.

拡張機能

バージョン履歴

R2018b で導入