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nrPDSCHIndices

PDSCH リソース エレメント インデックスを生成する

説明

[ind,info] = nrPDSCHIndices(carrier,pdsch) は、TS 38.211 の Section 7.3.1.5 および 7.3.1.6 [1]で定義されている 1 ベースの物理ダウンリンク共有チャネル (PDSCH) リソース エレメント (RE) インデックスを含む行列の形式で ind を返します。ind の列数は、構成されているアンテナ ポートの数と同じです。carrier は特定の OFDM numerology のキャリア構成パラメーターを指定し、pdsch は PDSCH 構成を指定します。この関数は、関連する物理基準信号、PDSCH ビット容量、および PDSCH シンボル容量に関する追加情報を含む構造体 info も返します。

[ind,info] = nrPDSCHIndices(carrier,pdsch,Name,Value) は、1 つ以上の名前と値のペアの引数を使用して、出力フォーマット オプションを指定します。指定していないオプションは既定値になります。

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既定のプロパティを使用してキャリア構成オブジェクトを作成します。物理レイヤーのセル ID を 42、スロット番号を 10 として指定します。

carrier = nrCarrierConfig;
carrier.NCellID = 42;
carrier.NSlot = 10;

16-QAM 変調スキームを使って PDSCH 構成オブジェクトを作成します。無線ネットワーク一時識別子を 1005、BWP のサイズを 25、BWP の開始 PRB インデックスを 10 に設定し、BWP 全体を占有するように PRB を設定します。

pdsch = nrPDSCHConfig;
pdsch.Modulation = '16QAM';
pdsch.RNTI = 1005;
pdsch.NID = []; % Set NID equal to the NCellID property of carrier
pdsch.NSizeBWP = 25;
pdsch.NStartBWP = 10;
pdsch.PRBSet = 0:pdsch.NSizeBWP-1;

添字形式で PDSCH インデックスを生成し、インデックスの向きを bandwidth part に設定します。

[ind,info] = nrPDSCHIndices(carrier,pdsch,'IndexStyle','subscript','IndexOrientation','bwp')
ind = 3900×3 uint32 matrix

    1    1    1
    2    1    1
    3    1    1
    4    1    1
    5    1    1
    6    1    1
    7    1    1
    8    1    1
    9    1    1
   10    1    1
   11    1    1
   12    1    1
   13    1    1
   14    1    1
   15    1    1
      ⋮

info = struct with fields:
                G: 15600
               Gd: 3900
        NREPerPRB: 156
    DMRSSymbolSet: 2
    PTRSSymbolSet: [1×0 double]
           PRBSet: [0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24]

データ型 single の PDSCH シンボルを生成します。

numDataBits = info.G;
cws = randi([0 1],numDataBits,1);
sym = nrPDSCH(carrier,pdsch,cws,'OutputDataType','single')
sym = 3900×1 single column vector

  -0.9487 + 0.9487i
  -0.9487 - 0.9487i
  -0.3162 - 0.9487i
   0.9487 - 0.3162i
  -0.9487 + 0.3162i
   0.3162 + 0.9487i
   0.3162 + 0.9487i
  -0.3162 + 0.3162i
   0.3162 + 0.3162i
   0.9487 - 0.3162i
   0.3162 + 0.3162i
  -0.3162 + 0.3162i
  -0.9487 + 0.3162i
   0.3162 - 0.3162i
   0.3162 + 0.3162i
      ⋮

入力引数

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特定の OFDM numerology のキャリア構成パラメーター。nrCarrierConfig オブジェクトとして指定します。この関数は、nrCarrierConfig オブジェクトの次のプロパティのみを使用します。

PDSCH 構成パラメーター。nrPDSCHConfig オブジェクトとして指定します。この関数は、次の nrPDSCHConfig オブジェクト プロパティのみを使用します。

名前と値の引数

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オプションの引数のペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで、Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に指定しなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

R2021a より前では、コンマを使用して名前と値をそれぞれ区切り、Name を引用符で囲みます。

例: 'IndexStyle','subscript','IndexBase','0based' は、それぞれ出力の RE インデックス形式と RE インデックス ベースを指定します。

RE インデックス形式。次の値のいずれかとして指定します。

  • 'index' — 線形インデックス形式のインデックス

  • 'subscript' — 添字行形式 [subcarrier, symbol, antenna] のインデックス

データ型: char | string

RE インデックス ベース。次の値のいずれかとして指定します。

  • '1based' — 1 からカウントを開始するインデックス

  • '0based' — 0 からカウントを開始するインデックス

データ型: char | string

リソース エレメントのインデックス方向。'IndexOrientation' と次の値のいずれかで構成されるコンマ区切りのペアとして指定します。

  • 'carrier' — キャリア グリッドを基準として参照されるインデックス

  • 'bwp' — bandwidth part を基準として参照されるインデックス

データ型: char | string

出力引数

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PDSCH リソース エレメント インデックス。次の値のいずれかとして返されます。

  • NP 列の行列 — 'IndexStyle''index' に設定されている場合、関数はこのタイプの値を返します。

  • M 行 3 列の行列 — 'IndexStyle''subscript' に設定されている場合、関数はこのタイプの値を返します。行列の列は、サブキャリア の数、OFDM シンボル、およびアンテナ ポートの数をそれぞれベースとした添字 [subcarrier, symbol, antenna] に対応します。

'IndexBase' の値に応じて、関数は 1 ベースのインデックスまたは 0 ベースのインデックスのいずれかを返します。'IndexOrientation' の値に応じて、関数はキャリアに基づくインデックスまたは BMP に基づくインデックスのいずれかを返します。

データ型: uint32

PDSCH リソース情報。次のフィールドを含む構造体として返されます。

フィールド説明
G

PDSCH のビット容量。この値は、DL-SCH トランスポート チャネルからのコードワードの長さと等しくなければなりません。通常、G の値は、nrDLSCH System object™ の outlen プロパティに設定されます。

Gd

レイヤーまたはポートあたりのリソース エレメントの数

DMRSSymbolSet

復調基準信号 (DM-RS) を含むスロット内の OFDM シンボルの位置 (0 ベース)

NREPerPRB

PDSCH に割り当てられた PRB あたりの RE の数。この値には予約済みのリソースは含まれません。

PTRSSymbolSet

位相トラッキング基準信号 (PT-RS) を含むスロット内の OFDM シンボルの位置 (0 ベース)

PRBSet (R2024a 以降)

BWP 内の PDSCH に割り当てられた PRB

参照

[1] 3GPP TS 38.211. “NR; Physical channels and modulation.” 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network.

拡張機能

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C/C++ コード生成
MATLAB® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

バージョン履歴

R2020a で導入

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