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【現場で使えるモデルベースデザイン】 パワエレ・モーター駆動システムの開発効率化

概要

カーボンニュートラルの実現を目指した取り組みが活発化し、電動化の波が加速しています。あらゆる産業において、小型から大型までパワエレ・モーター駆動システムの役割はますます重要視されており、付加価値向上に向けた機能・性能のさらなる進化や開発効率の向上が求められています。その中で、制御システム・ソフトウェアをいかに効率的に開発するかが重要な課題となります。その1つの解決手段として、モデルベースデザイン(MBD: Model-Based Design)が注目を集めています。

本セミナーでは、モデルベースによる開発アプローチには欠かせない、現場で使えるワークフローやソリューションをご紹介します。

  • 前半では、モデルベースによるモーター制御システム開発の全体像をご理解いただけます。物理現象と制御アルゴリズムのモデル化、システムシミュレーション、マイコン実装まで、風力発電システムの例を交えながら幅広くご紹介します。
  • 後半では、制御システムの応答性能をつかさどるフィードバック制御器(例:PID、LQR)の設計に焦点を当て、初心者の方でも制御設計に取り組むことができる実践的なワークフローをご紹介します。

ハイライト

  • モデルベースによるモーター制御システム開発の全体像やワークフローを風力発電システムの例を交えて幅広く紹介
  • フィードバック制御器の設計に焦点を当て、モデルベースによる実践的な制御設計のワークフローを紹介

参加対象者

本セミナーは、パワエレ・モーター駆動システムの開発に携わるエンジニアの皆様を対象に開催します。制御アルゴリズム・アプリケーション開発、制御ソフトウェア開発、CAE解析に携わる方はもちろん、モデルを活用した開発にご興味のある方もぜひお気軽にご参加ください。

アジェンダ

時間 タイトル
14:00 オープニング
14:00-14:40

現場で使えるMBD:モーター駆動システムの開発効率化、風力発電システムへの適用例
MathWorks Japan アプリケーションエンジニアリング部
片桐 敦

本セッションでは、風力発電システムを題材に、Simscape製品群を活用したシステムのモデル化とシミュレーションによる要件の妥当性確認から、モーター制御システムのアルゴリズム設計から実装までの全体的なワークフローをご紹介します。


近年、地球への負荷が少なく枯渇しないエネルギーである再生可能エネルギーに注目が集まっています。その中でも風力発電は、昼夜関係なく風さえあれば時間に関係なく発電できる事から注目を集めています。風車では、最も効率よく発電するために風向きに合わせて向きをコントロールする必要があり、油圧やモーターを活用してアクチュエータを制御して実現します。本セッションでは、この風力発電システムを例として取り上げて、モデルベースによるアプローチをご紹介します。

※質疑応答(10分)の時間を含みます。

14:40-15:20

現場で使える制御設計:周波数応答推定と制御応答最適化
MathWorks Japan アプリケーションエンジニアリング部

本セッションでは、制御工学を良く知らない初心者の方でも、設計の現場で制御設計ができるようになるソリューションをお伝えします。

制御器を設計する時、線形の制御理論がよく用いられていますが、制御設計の現場では、モーターなど物理特性に非線形な要素を含むシステムも多く存在しており、そのままでは適用が難しい場合があります。

本セッションでは、解析的に線形化することができないシステムに対して周波数応答を推定し、その応答データから線形化する方法について紹介します。

また一方で、非線形システムに対応した最適化法を用いて「ゲインを変えて制御を実行」を繰り返し行うことで、最適なゲインを探索するアプローチもあります。本セミナーでは、その探索によるゲイン最適化手法についても具体例を交えて紹介します。最後に設計した制御器を実機実装し、検証するワークフローについても紹介します。

※質疑応答(10分)の時間を含みます。

このイベントは、関連するトピックシリーズの一部です。 このシリーズのイベントリストをご覧ください。

対象製品

Model-Based Design Improves Power Electronics and Motor Drive Systems Development Efficiency

満席につき受付終了

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