日立製作所がMATLABによる作業異常検知システムを開発
日立製作所 今沢 慶
製造業では、第4次産業革命と呼ばれる、IoTの活用による変革が進行中である。様々なセンサをネットワークに接続し、多様なデータをサーバに取り込み、高度な知能処理を施すことが可能となった。これにより、従来は不可能であった製造ラインの管理が実現しつつある。
例えば、製造装置の管理は、センサデータが取得可能であったため、異常検知や制御など、積極的に取り組まれてきた。一方、作業者の管理は、データがあまりなく、装置管理に比べ、システム化が遅れている。しかし、近年、カメラ画像を取得し、作業の認識処理を行うことで、作業内容のデータ化が可能になった。これにより、作業者の管理技術が現実的となった。
そこで、IoTを活用した作業のデータ化技術と、製造設備管理などで培ってきた異常検知技術を組み合わせて、作業異常検知システムの開発を推進した。しかし、このような複数の技術を用いた技術開発を行う場合、作業のデータ化など従来の専門領域外の技術の導入に時間を要す。そこで、MATLAB®を活用し、この問題を解消し、短期での技術開発を推進した。
本ビデオでは、作業異常検知システムの概要と、MATLABを活用した開発の流れを紹介する。
録画: 2016 年 10 月 19 日