DDS Blockset には、Data Distribution Service (DDS) ミドルウェアにパブリッシュ (出版) またはサブスクライブ (購読) するソフトウェア アプリケーションのモデル化およびシミュレーションを行うためのアプリやブロックが用意されています。このブロックセットには、DDS ディクショナリが付属しており、Simulink® で DDS の定義の管理、作成、編集を行うことができます。DDS 仕様を XML ファイルとしてインポートし、DDS アプリケーションのアルゴリズム開発の開始点となる Simulink のスケルトンモデルを作成できます。
DDS Blockset には、対応する QoS (サービス品質) を含めて、サンプルを DDS にパブリッシュおよびサブスクライブするためのブロックが用意されています。この製品は RTI Connext DDS および eProsima Fast DDS の各スタックと完全に統合できます。
DDS Blockset は、Simulink モデルから C++ コードや XML ファイルを生成します (Embedded Coder® を使用)。
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DDS アプリケーションの作成
DDS Application Quick Start アプリを使用して、DDS の既定の定義を作成するか、Simulink の DDS モデルで作成した事前定義された DDS 定義を使用します。事前設定されたブロックを使用して、DDS モデルを DDS トピックのパブリッシャーおよびサブスクライバーとして設定することができます。
DDS 定義の設定と管理
DDS ディクショナリを使用して、DDS の定義 (DDS アプリケーションのドメイン、トピック、タイプ、QoS など) を表示し、管理します。さらに、コード マッピング エディターを使用して DDS インターフェイスを構成し、アプリケーションの DataReader エンティティおよび DataWriter エンティティのトピックおよび QoS を指定できます。
DDS モデルと QoS のシミュレーション
DDS トピックおよび HISTORY などの QoS (サービス品質) に対するパブリッシャーおよびサブスクライバーとして設定された DDS モデルをシミュレーションして、指定された QoS ポリシーでランタイム動作を検証します。
Simulink モデルから開始する
DDS Application Quick Start アプリを使用して、Simulink で DDS アプリケーションを作成し、モデル化します。Embedded Coder を使用して、DDS 定義を RTI Connext 用の XML ファイルや eProsima 用の IDL ファイルとしてエクスポートするアプリケーション モデルを作成します。
XML ファイルの DDS 定義から開始する
DDS Application Quick Start アプリを使用して、サードパーティによって生成された XML ファイルから Simulink に DDS 定義をインポートします。この手法で、ドメイン、トピック、タイプ、QoS などの DDS の概念を DDS アプリケーション用に Simulink に取り込むことができます。
DDS アプリケーションの展開
Embedded Coder で、Simulink モデルから DDS API を使用して量産向けの C++ コードおよび XML ファイルまたは IDL ファイルを生成し、DDS ネットワークに展開します。
サードパーティの DDS 実装スタックとの統合
DDS Blockset は、RTI Connext や eProsima Fast DDS などのサードパーティ製の DDS スタックと完全に統合できます。