network.lic ファイルの更新
クライアントマシンがライセンス サーバーに接続するネットワーク ライセンス ファイルを使用している場合、新しいサーバー情報に置き換える必要があります。新しいライセンス サーバーがまだ稼働していない場合、フェイルオーバー用のライセンス ファイル (network2.lic) を作成することができます。このシナリオでは、MATLAB は元のサーバーからライセンスを取得しますが、元のサーバーが停止されると、クライアントは network2.lic ライセンスに指定されたライセンスサーバーにフェイルオーバーします。
R2008a 以降、MATLAB はライセンス サーバーを指すために "network.lic" ファイルを使用します。このファイルは MATLAB インストールフォルダ配下の
licenses
フォルダに格納されており、以下の形式で書かれています。
SERVER server_name hostid port#
USE_SERVER
※例
SERVER license-server-1 001122334455 27000
USE_SERVER
クライアント MATLAB のライセンスサーバー接続先を新しいマシンに移行する場合、network.lic ファイルの Server Name や Host ID 、ポート情報を新しいライセンス サーバー用に更新します。また、新しいサーバーがまだ稼働していない場合、同じ書式にて licenses フォルダ配下に "network2.lic" ファイルを作成し、フェイルオーバー環境を構築します。
※注意:R2008a より前のリリースでは、ライセンス ファイルは以下のいずれかに配置され、ファイル名は license.dat となります。
※$MATLAB = MATLAB のインストールフォルダ
Windows の場合: $MATLAB\bin\{win32|win64}
UNIX/Linux/Mac の場合: $MATLAB/etc
MLM_LICENSE_FILE 環境変数の更新
クライアントマシンが MLM_LICENSE_FILE 環境変数を使用して既存のライセンス サーバーに接続している場合、この変数を新しいサーバーを指すように更新することができます。次回ユーザーが環境変数を設定して MATLAB を開くと、新しいライセンス サーバーに接続し、MATLAB ライセンスを取得します。MLM_LICENSE_FILE 環境変数の設定方法については、以下の記事を参照してください。
冗長ライセンス サーバーを利用している場合は、MLM_LICENSE_FILE 変数を使用して MATLAB を冗長サーバーに指すように設定する必要があります。冗長ライセンス サーバーの設定方法については、こちらをご覧ください。