関数pcode を使って擬似コードファイル(P-ファイル)を生成することでMATLABファイルを隠蔽化することができます。
例えば、fun.m というMATLABファイルがある場合、次のコマンドを実行することで、fun.p というP-ファイルが生成されます。
pcode fun
P-ファイルがあればMATLABファイルがなくてもプログラムを実行することができますので、アルゴリズムを隠してプログラムを配布したい場合には、生成された P-ファイルのみを配布します。
なお、P-ファイルはプラットフォームに依存します。異なる複数のプラットフォームにP-ファイルを配布する場合には、各プラットフォームにおいてpcode を実行し、それぞれP-ファイルを作成してください。
また、古いバージョンのMATLAB で作成したP-ファイルは、新しいバージョンのMATLABでも実行することができますが、新しいバージョンのMATLABで作成したP-ファイルは、古いバージョンのMATLABでは実行することができません。複数のバージョンに対応するP-ファイルを作成する場合には、使用する最も古いバージョンのMATLABでpcodeを実行してP-ファイルを作成してください。
ただし、 p コード化の概念としてコードを難読化することを目的としているため、確実な安全性を保障することは出来ません。
ソース コードの保護:
https://www.mathworks.com/help/matlab/matlab_prog/protect-your-source-code.html?searchHighlight=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%80%80%E4%BF%9D%E8%AD%B7
安全性を確保したい場合は MATLAB Compiler に導入されている高度暗号化標準(AES)暗号システムを使用して暗号化する方法があります。
配付可能なアーカイブ:
https://www.mathworks.com/help/compiler/deployable-archive.html?searchHighlight=AES