任意のライセンスファイルを使用して MATLAB の起動を行う場合、起動時に手動でライセンスファイルのパスを指定します。以下システム毎の手順をご参考下さい。
※既に読み込んでいるライセンスファイルを使用する場合、以下の記事を参照してください:
Windows:
1. MATLAB の "-c" スタートアップフラグを使用する
-c フラグを使用して起動するライセンスファイルの指定が可能です。-c フラグは特定のライセンスファイルを指定する他、特定のライセンスサーバーを設定することもできます。Windows のコマンドプロンプト等から、以下例の様にコマンドを実行し、特定のライセンスファイル or ライセンスサーバーで MATLAB を起動します。
"C:\Program Files\MATLAB\R2024b\bin\matlab.exe" -c "C:\Program Files\MATLAB\R2024b\licenses\test.lic"
"C:\Program Files\MATLAB\R2024b\bin\matlab.exe" -c 27000@LicenseServer
またデスクトップのショートカットファイルに -c オプションを設定し、ショートカットから MATLAB を起動する際にこの設定を有効する事が可能です。設定方法は以下の手順です。
- MATLAB のショートカットファイルを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 「ターゲット」欄に、上記例を参考に -c とライセンスファイル or ライセンスサーバーへのパスを追加します。
- ターゲットフィールドの編集が完了したら、「OK」を選択して変更を保存し、ショートカットから MATLAB を起動します。
2. 環境変数 MLM_LICENSE_FILE (または LM_LICENSE_FILE) を使用する
環境変数 MLM_LICENSE_FILE (または LM_LICENSE_FILE) にライセンスファイルパスを設定できます。この環境変数は既定のライセンス検索パスよりも優先されます。環境変数にライセンスファイルのフルパスを直接設定する、あるいはport@host 表記でライセンスサーバーへのパスを設定します。
MacOS:
Mac ではターミナルを通じて MATLAB を起動する際に -c コマンドを使用してライセンスファイルを指定できます。
- 画面の右上の虫眼鏡をクリックして Spotlight 検索を開きます。
- 「Terminal」と入力し、最初の結果を開きます。
- 通常 Dock にある Finder を開き、青と灰色の顔のアイコンです。
- 「アプリケーション」をクリックします。
- 使用したい MATLAB のリリースを見つけます。右クリックして「パッケージの内容を表示」を選択します。
- 「bin」フォルダーを開きます。
- 先ほど開いたターミナル画面に「matlab」ファイルをドラッグアンドドロップすると、matlabのフルパスが入力されます。続けて「-c」を入力し、最後に指定したいライセンスファイルをドラッグアンドドロップします。以下の様に-cで指定した後、Return Key で MATLAB を起動します。
/Applications/MATLAB_2023a.app/bin/matlab -c /Users/user/Documents/MATLAB_licenses/license.lic
Linux
Linux ではターミナルを通じて MATLAB を起動する際に -c コマンドを使用してライセンスファイルを指定できます。
- ターミナルを開きます。
- 以下例のように、matlab スクリプト起動時に、-c で読み込みライセンスファイルを指定します。
/usr/local/MATLAB/R2024b/bin/matlab -c /home/user/Documents/license.lic
3. コマンドを実行し、指定したライセンスファイルで MATLAB を起動します。