サポートされないコンパイラを使用する方法はあります。しかし、この設定によってどんな問題が発生しても MathWorks Technical Support は手助けすることはできず、お勧めできる方法ではありませんので、予めご理解ください。いくつかのコンパイラがサポートされない理由は、広範囲なテストデータがなく、所定のMATLABバージョンでコンパイラの適切な動作が保証できないためです。
この特定のケースでは、Microsoft Visual Studio 2008 C++ Expressコンパイラを使用するためにコンパイラの使用方法が定義されている 'msvc90freeopts.bat' と 'msvc90freeopts.stp' ファイルについて知る必要があります。
R2010bのインストールを行うことのできる環境であれば、下記のフォルダーからこれらのファイルを探すことができます。
<matlabroot>\bin\win64\mexopts
matlabroot はMATLABのインストールフォルダーで、MATLABコマンドウィンドウ上で下記コマンドを実行すると表示されます。
matlabroot
ファイルを実装するには2通りの方法があります。
1. それぞれのファイルをR2011a上の下記フォルダーにコピーします。
<matlabroot>\bin\win64\mexopts
これはMEXがデフォルトコンパイラとしてセットし、下記コマンドでコンパイラを検索することを許可します。
mex -setup
2. MEXコマンドに'-f'オプションで強制的にファイルを探します。例えば
mex -f <options file path> <.cpp file name>
file path は 'msvc90freeopts.bat' ファイルのパスです。
コンパイラの場所は、'msvc90freeopts.bat'で定義されるパスと一致しなければならないことに注意してください。コンパイラがデフォルトのディレクトリーにインストールされていれば問題はありません。