「入出力への複数のタスクのアクセスを許可」設定は、Union Sample Time(ユニオンサンプル時間)に関連しています。
Union Sample Timeとは、異なるサンプル時間を持つブロックを統合して処理する仕組みであり、各元のレートに対応したすべてのタイミングでブロックが実行されるようになります。これにより、Rate Transitionブロックの自動挿入を回避することが可能です。
詳細につきましては、以下のUnion Sample Timeに関するドキュメントをご参照ください。
https://jp.mathworks.com/help/releases/R2023a/simulink/ug/what-is-union-sample-time.html?s_tid=doc_srchtitle
添付モデルを使って、「入出力への複数のタスクのアクセスを許可」のON/OFFの挙動をご確認頂けます。
ON:
・Inport は複数のサンプル時間のユニオンを持ちます。
・サブシステムへの入力にRTBバッファは挿入されません。
OFF:
・Inport は単一のサンプル時間のみを持ちます。
・サブシステムへの入力に自動的にRTB(Rate Transition Buffer)が挿入されます。