MATLAB クライアントからライセンス サーバー上のライセンスを監視することが可能です。R2009b 以降、必要なファイルは $MATLAB/etc/$ARCH にあります($MATLAB は MATLAB のインストールディレクトリで、$ARCH はシステムのアーキテクチャに特化したディレクトリです。選択肢には win32、win64、gnlx86、glnxa64、sol64、maci、maci64 があります)。Linux/Unix/Mac で R2009b 以前リリースの場合、ライセンス マネージャーを含むインストールでネットワーク ライセンス マネージャー フォルダを手動でコピーする必要があります。
Windows では、コマンドプロンプトを通じて「lmutil.exe」を使用してライセンスを監視できます。このファイルは $MATLAB\etc\win32(または 64 ビット インストールの場合は win64)にあります。lmutil があるディレクトリから、次のコマンドを実行します。
lmutil lmstat -a -c port@host
ここで「port@host」は、ライセンス マネージャー デーモンのポート番号と、ライセンス サーバーのホスト名(または IP アドレス)です。この情報はライセンス ファイルの SERVER 行に記載されています(例:27000@test.u.edu)。または、サーバー情報を含むライセンス ファイルへのパスを次のように指定します。
lmutil lmstat -a -c "path/to/license/file"
Mac/Linux/Unix では、ターミナル ウィンドウで MATLAB/etc/$ARCH ディレクトリから次のコマンドを実行します。
./lmstat -c port@host -a
R2009b から R2020a までは、lmutil は $MATLAB/etc/$ARCH ディレクトリにあり、Windows と同じ方法で使用できます。
R2020a 以降、MATLAB のインストールには「etc」フォルダが含まれなくなりました。そのため、ライセンス マネージャー バイナリをダウンロードして手動で「etc」フォルダを作成します。
または、ライセンス マネージャーをインストールします。
最後のオプションとして、ライセンス マネージャーのログ ファイルのためにネットワーク共有を作成することができます。Windows では、lmtools.exe の「Config Services」タブで、ログファイルの場所が指定されています。Linux/Mac/Solaris では、デフォルトでログファイルは /var/tmp/ にあり、lm_TMW.log と呼ばれます。