このエラーの問題の最も一般的な原因は、以下の通りです。
1. ポートの競合
2. ライセンスマネージャーを停止後、すぐに再起動した
3. hosts ファイルにホスト名が含まれていない
1. ポートが競合している場合の解決手順
サーバーライセンスファイル（license.dat）の「SERVER」から始まる行で指定されているポートが、別のプロセスによって使用されていないか確認します。
license.dat に以下のような記述がある場合、ネットワーク ライセンス マネージャーはポート 27000 を使用しています。
SERVER ServerName 0adbdea7de8d
27000
次のコマンドを使用して、ポートが使用中でないことを確認できます。
netstat -anp | grep Port#
または
netstat -tulpn | grep port#
例として、ポート「27000」が使用中でないことを確認するには、以下のコマンドを実行します。
netstat -anp | grep 27000
または
netstat -tulpn | grep 27000
何らかの出力がある場合、ポートが他のサービスによって使用されていることを示します。
この問題を解決するには、サーバーライセンスファイルに記載されているポート番号を変更するか、ポート 27000 で実行されているサービスを強制終了します。
ライセンスマネージャーが使用するポートについては、以下のソリューションを参照してください。
MATLAB ライセンス マネージャーが使用するポートと、その設定方法を教えてください。
2.ライセンスマネージャーを停止後、すぐに再起動した場合の解決手順
サービスを停止後、OS によって一定時間ポートが保持されます。そのため、ライセンスマネジャー停止後すぐに再起動すると、このエラーが発生することがあります。
またこのエラーは、「lmdown」コマンドではなく「kill -9 lmgrd」コマンドを使用してライセンスマネジャーをシャットダウンした場合にも発生する可能性があります。
ライセンスマネージャーを停止してから、再起動するまでに少なくとも 60 秒待つことで、OS はライセンスサーバーポートが使用可能であることを認識することができます。
ライセンスマネジャー停止後、十分な時間を置いても再起動できない場合は、サーバーマシンを再起動します。
3. hosts ファイルにホスト名が含まれていない場合の解決手順
このエラーは、コンピューターのホスト名が /etc/hosts ファイルに含まれていない場合や、Fedora などの新しい Linux ディストリビューションで発生することがあります。
これを解決するには、/etc/hosts ファイルにコンピューターのホスト名のエントリがあることを確認します。たとえば、コンピュータのホスト名が「license1」の場合、/etc/hosts/ ファイルに次の行が含まれている必要があります。
127.0.0.1 localhost license1
- 「127.0.0.1」から始まる行があり、コンピューターのホスト名がこの行にない場合は、「localhost」の後に追加します。
- コンピューターのホスト名がファイル内の別の行にある場合は、ホスト名を 127.0.0.1 行に移動します。
- ファイルを更新後、ネットワーク ライセンス マネージャーを再起動します。
