ここではネットワークライセンスにおいて、ライセンスサーバーのHost ID 情報が変更された場合のライセンスサーバーでの設定変更方法について説明します。
また、サーバーの設定変更後に、クラアントマシンにその変更を反映させる設定が必要となっております。
作業手順の詳細は以下をご参照ください。
■サーバー側の設定変更方法
1. 新しいサーバーマシンの Host ID を取得します。
Host IDの取得方法は、下記のリンクへアクセスし、ソリューション「アクティベーションと?パスコード発行に必要?となるHost IDまたはMachine IDの確認方法は？」をご参照ください。
2. ライセンス管理者にてライセンスセンター上、既存のサーバーマシンのアクティベーション停止（Deactivate）作業を行います。
下記のリンクへアクセスし、手順「[2]ライセンスセンターからのアクティベーション停止方法」をご参照ください。
3. ライセンス管理者にてライセンスセンター上、上記1.の Host ID の情報を元に、アクティベーション作業を行い、インストール用のファイルインストレーションキー(FIK)およびライセンスファイル（license.lic）をダウンロードします。
下記のリンクへアクセスし、ソリューション「ライセンスセンターでのアクティベーション手順を教えてください。」をご参照ください。
4. 上記 3.でダウンロードしたライセンスファイル（license.lic）を使って、既存サーバーで下記フォルダに保存されているライセンスファイル（license.dat）を編集します。
$MATLAB\etc
※ $MATLABは、MATLABのインストールディレクトリです。
まず、既存のライセンスファイル（license.dat）の拡張子を license.old に変更します。
次に、license.oldを テキストエディタで開き、SERVER行 の HOST ID を上記 1.で取得した HOST ID 情報で修正します。
例: 新しいHost ID が 0123456789AB の場合、SERVER行は下記のように書き替えます。
SERVER license-server-1.test.com 0123456789AB 27000
そして、SERVER と DAEMON から始まる行以外の情報をすべて削除します。
例として、下記のような情報だけを残します。
SERVER license-server-1.test.com 0123456789AB 27000
DAEMON MLM "C:\Program Files\MATLAB\R2012b\etc\win64\mlm.exe" port=++++
その後、DAEMON 行の下に新しいライセンス情報(license.lic)を貼り付けます。
最後に、貼り付けが終わりましたら、license.dat として新しいファイルを $MATLAB\etc フォルダに保存します。
5. ライセンスマネージャーを再起動します。
ライセンスマネージャーの再起動方法は、
下記のリンクへアクセスし、関連ソリューション「Mathworks FLEXnetライセンスマネージャーの起動・停止はどのようにしますか？」をご参照ください。
6. ライセンスサーバー上で、ライセンスマネージャーが正常に動作しているかどうかを確認します。
確認方法は、下記のリンクへアクセスし、ソリューション「ライセンスサーバにおいて各製品の利用履歴や、現在利用されているライセンスキーなどをどのように確認しますか？」をご参照ください。
7. サーバー側でライセンスマネージャーの正常稼動を確認後、上記 4.で編集し、保存したライセンスファイル（license.dat）ファイルのコピーを持ってクライアントマシンの設定作業を行います。
以上でサーバーマシンの変更作業は完了です。
■クライアント側の設定変更方法
ライセンスサーバー側のHost ID情報の変更作業に伴い、クライアント側にはその変更を反映させる作業が必要です。
以下の手順に従い、すべてのクライアントにて下記フォルダに保存されているライセンスファイル(network.lic)の修正を行います。
$MATLAB\licenses\network.lic
※ $MATLABは、MATLABのインストールディレクトリです。
1. このファイルをテキストエディタで開き、このファイルがSERVERから始まる行とUSE_SERVERから始まる行の2行から構成されていることを確認してください。
(例)
SERVER license-server-1.test.com 1111111111CD 27000
USE_SERVER
2. 上記ファイルのSERVERから始まる行を、Host ID変更後の新しいライセンスサーバーにおけるライセンスファイル (license.dat)のSERVERから始まる行と置き換えし、上書き保存します。
例えば、新しいライセンスサーバーにおけるライセンスファイル(license.dat)の SERVER 行が
SERVER license-server-1.test.com 0123456789AB 27000の場合、
クライアントPCのライセンスファイル(network.lic)を下記のように書き換えを行います。
(例)
SERVER license-server-1.test.com 0123456789AB 27000
USE_SERVER
以上でクライアント側の設定変更作業は完了です。
3. MATLAB を起動し、正常起動を確認します。
■追記
ライセンスマネージャーのサービスが開始されていない、およびMATLABがライセンスマネージャーと正常に通信ができない場合、起動時に License Manager Error が発生します。下記のリンクへアクセスし、報告されているエラーメッセージとその対処方法をご参照ください。
License Manager Error -96
License Manager Error -97
License Manager Error -15
問題が引き続き発生する場合、問題の状況およびエラーメッセージ内容を持って、Installation & Licensing チームへお問い合わせください。
