SimPowerSystemsで可変抵抗のブロックの作成方法を教えてください。
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MathWorks Support Team
2015 年 6 月 4 日
SimPowerSystemsには、可変抵抗のブロックが用意されておりませんが、複数のブロックを組み合わせてモデル化することができます。
モデル化のポイントを以下に記載します。
(1)可変抵抗の両端の電圧を測定する
(2)測定した電圧と可変の抵抗値から、可変抵抗に流れる電流値を求める
(3)電流値を出力する
図1 可変抵抗のモデル
(1)可変抵抗の両端の電圧を測定する
SimPowerSystemsのMesurementsライブラリのVoltage Measurementブロックを使用して、可変抵抗の両端の電圧を測定します(図1の赤色の部分)。
(2)測定した電圧と可変の抵抗値から、可変抵抗に流れる電流値を求める
Voltage Measurementブロックの出力は通常のSimulink信号ですので、Simulink標準のブロックを使用して、電流値を求めます。図1の青の部分ではDivideブロックを使用して、電圧値を抵抗値で除算することで電流値を求めています。
※ 注意:このモデルでは、求めた電流値が、測定する電圧値に直接影響を与える構成になり代数ループの問題が発生します。この問題を回避するためにUnit Delayブロックを使用して微小な遅れを挿入しています。代数ループの回避方法については、ページ下部の関連ソリューションをご参照ください。
(3)電流値を出力する
(2)で求めた電流値の信号をSimPowerSystemsのElectorical SourcesライブラリのControlled Current Sourceブロックを使用して、SimPowerSystemsの電流に変換します。(図1の黄色の部分)
■例題
図2 可変抵抗を使用したモデル Rvar.mdl(R2006aで作成)
(注意)モデルRvar.mdlはページ下部の関連ドキュメントよりダウンロードできますファイルのダウンロードはダウンロード対象のリンクを右クリックし「対象をファイルに保存」を選択してダウンロードを行ってください。
図3 シミュレーション結果
参考情報
●SimPowerSystems標準の可変インダクタのデモモデル:power_VariableInductor.mdl
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