Microsoft Visual Studio .NET 2003を用いた例で説明します。
(1) Microsoft Visual Studio .NET 2003を起動します。
(2) 「ファイル」メニュー→「新規作成」→「プロジェクト」を選択します。
(3) 「プロジェクトの種類」で「Visual C++ プロジェクト」の「Win32」を選択し、「テンプレート」で「Win32プロジェクト」を選択します。「プロジェクト名」にS-Function名を入力してOKボタンをクリックします。
(4) 「Win32アプリケーションウィザード」画面で「アプリケーションの設定」をクリックし、「アプリケーションの種類」で「DLL」を選択して完了ボタンをクリックします。
(5) ソリューションエクスプローラ内でプロジェクト名を右クリックし、「プロパティ」を選択します。
(6) 「構成プロパティ」→「C/C++」→「全般」を選択し、「追加のインクルードディレクトリ」に以下を追加します。
$MATLAB\extern\include
※ $MATLABは MATLABのインストールディレクトリを表します。
(7) 「構成プロパティ」→「リンカ」→「全般」を選択し、「追加のライブラリディレクトリ」に以下を追加します。
$MATLAB\extern\lib\win32\microsoft
※ $MATLABは MATLABのインストールディレクトリを表します。
(8) 「構成プロパティ」→「リンカ」→「入力」を選択し、「追加の依存ファイル」に以下のファイルを追加します。
libmex.lib
libmx.lib
libut.lib
(9) モジュール定義ファイル(MEX-ファイル名.def)を以下の内容で作成します。
LIBRARY MEX-ファイル名.mexw32
EXPORTS
mexFunction
(10) 「構成プロパティ」→「リンカ」→「入力」を選択し、「モジュール定義ファイル」に以下を追加します。
MEX-ファイル.def
(11) ソリューションエクスプローラ内でプロジェクト名を右クリックし、「追加」→「既存項目の追加」を選択してモジュール定義ファイルを追加します。
(12) 「構成プロパティ」→「リンカ」→「全般」を選択し、「出力ファイル」の拡張子を「dll」から「mexw32」に変更します。
(13) 「構成プロパティ」→「C/C++」→「プリコンパイル済みヘッダー」を選択し、「プリコンパイル済みヘッダーの作成/使用」を「プリコンパイル済みヘッダーを使用しない」に設定します。
(14) ソリューションエクスプローラ内でプロジェクト名を右クリックし、「追加」→「既存項目の追加」を選択してMEX-ファイルのソースファイルをプロジェクトに追加します。
(15) 「ビルド」メニュー→「ソリューションのリビルド」より、MEX-ファイルのビルドを行います。
