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Torsional Compliance

並列バネ-ダンパー

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ライブラリ:
Powertrain Blockset / Drivetrain / Couplings
Vehicle Dynamics Blockset / Powertrain / Drivetrain / Couplings

説明

Torsional Compliance ブロックは、回転する 2 本の駆動軸を結合する並列バネ-ダンパーを実装します。このブロックは、駆動軸の角速度、ねじり剛性、およびねじり減衰を使用して、トルクを求めます。

$$\begin{array}{l}{T}_R=-({\omega }_R-{\omega }_C)b-\theta k\\ T_C=({\omega }_R-{\omega }_C)b+\theta k\\ \\ \dot{\theta }=({\omega }_R-{\omega }_C)\end{array}$$

動力の考慮

動力を考慮するために、このブロックは次の式を実装します。

バス信号			説明	変数	式
PwrInfo	PwrTrnsfrd — ブロック間で伝達される動力 正の信号はブロックに入るフローを示す 負の信号はブロックから出るフローを示す	PwrR	駆動軸 R からの機械動力	PTR	$P_{TR}= T_R{\omega }_R$
		PwrC	駆動軸 C からの機械動力	PTC	$$P_{TC}= T_c{\omega }_c$$
	PwrNotTrnsfrd — ブロックの境界を越えるが、伝達されない動力 正の信号は入力を示す 負の信号は損失を示す	PwrDampLoss	機械的な減衰による損失	Pd	$P_d=-b{\left|\dot{\theta }\right|}^2$
	PwrStored — 保存エネルギーの変化率 正の信号は増加を示す 負の信号は減少を示す	PwrStoredShft	バネのエネルギーの変化率	PS	$P_s=-\theta k\dot{\theta }$

式では次の変数を使用します。

TR	駆動軸 R のトルク
TC	駆動軸 C のトルク
ωR	駆動軸 R の角速度
ωC	駆動軸 C の角速度
θ	結合した駆動軸の回転
k	駆動軸のねじり剛性
b	回転粘性減衰
Pd	減衰による動力損失
Ps	保存されているバネのエネルギーの変化率

端子

入力

RSpd — 駆動軸 R の角速度

scalar

入力される駆動軸の角速度 (rad/s 単位)。

依存関係

この端子を有効にするには、[端子構成] で [Simulink] を選択します。

CSpd — 駆動軸 C の角速度

scalar

出力される駆動軸の角速度 (rad/s 単位)。

依存関係

この端子を有効にするには、[端子構成] で [Simulink] を選択します。

R — 角速度とトルク

双方向の接続端子

角速度 (rad/s 単位)。トルク (N·m 単位)。

依存関係

この端子を有効にするには、[端子構成] で [双方向接続] を選択します。

出力

Info — バス信号

バス

次のブロック計算が含まれるバス信号。

信号			説明	変数	単位
Trq	R		入力の駆動軸のトルク	TR	N·m
	C		出力の駆動軸のトルク	TC	N·m
	Damp		減衰トルク	$$T_s=b\dot{\theta }$$	N·m
	Spring		バネのトルク	Td = kθ	N·m
Spd	R		入力の駆動軸の角速度	ωR	rad/s
	C		出力の駆動軸の角速度	ωC	rad/s
	deltadot		入力と出力の駆動軸の角速度の差	$$\dot{\theta }$$	rad/s
PwrInfo	PwrTrnsfrd	PwrR	駆動軸 R からの機械動力	PTR	W
		PwrC	駆動軸 C からの機械動力	PTC	W
	PwrNotTrnsfrd	PwrDampLoss	減衰による動力損失	Pd	W
	PwrStored	PwrStoredShft	保存されている内部運動エネルギーの変化率	Ps	W

依存関係

この端子を有効にするには、[情報バスを出力する] を選択します。

RTrq — 駆動軸 R のトルク

scalar

入力の駆動軸のトルク (N·m 単位)。

依存関係

この端子を有効にするには、[端子構成] で [Simulink] を選択します。

CTrq — 駆動軸 C のトルク

scalar

適用される出力の駆動軸のトルク (N·m 単位)。

依存関係

この端子を有効にするには、[端子構成] で [Simulink] を選択します。

C — 角速度とトルク

双方向の接続端子

角速度 (rad/s 単位)。トルク (N·m 単位)。

依存関係

この端子を有効にするには、[端子構成] で [双方向接続] を選択します。

パラメーター

ブロック オプション

端子構成 — 構成を指定

Simulink (既定値) | 双方向接続

端子構成を指定します。

依存関係

[Simulink] を指定すると、次の端子が作成されます。

• RSpd

• CSpd

• RTrq

• CTrq

[双方向接続] を指定すると、次の端子が作成されます。

• R

• C

情報バスを出力する — 選択

off (既定値) | on

Info 出力端子を作成する場合にオンにします。

ねじり剛性、k — 慣性

1e4 (既定値) | scalar

ねじり剛性 (N·m/rad 単位)。

ねじり減衰、b — 減衰

1e2 (既定値) | scalar

ねじり減衰 (N·m·s/rad 単位)。

初期たわみ、theta_o — 角度

0 (既定値) | scalar

初期たわみ (rad 単位)。

初期角速度差、domega_o — 角度

0 (既定値) | scalar

初期角速度差 (rad/s 単位)。

減衰カットオフ周波数、omega_c — 周波数

3000 (既定値) | scalar

減衰のカットオフ周波数 (rad/s 単位)。

拡張機能

C/C++ コード生成
Simulink® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

バージョン履歴

R2017a で導入

参考

Rotational Inertia | Split Torsional Compliance