copyExampleSim3dProject

サポート パッケージ ファイルおよびプラグインを指定したフォルダーにコピー

R2022b 以降

構文

sim3d.utils.copyExampleSim3dProject(DestFldr)
sim3d.utils.copyExampleSim3dProject(DestFldr,Name=Value)


説明

sim3d.utils.copyExampleSim3dProject(DestFldr) は、 Vehicle Dynamics Blockset™ Interface for Unreal Engine^® Projects サポート パッケージ プロジェクト ファイルを、コピー先フォルダー DestFldr にコピーします。既定では、copyExampleSim3dProject は、プラグインを Epic Games^® インストール フォルダーにコピーします。

sim3d.utils.copyExampleSim3dProject(DestFldr,Name=Value) は、名前と値の引数で指定された追加オプションを使用して、サポート パッケージ ファイルをコピー先にコピーします。Epic Games のインストールが既定の場所 C:\Program Files\Epic Games に保存されていない場合は、PluginDestination 引数を指定します。

sim3d.utils.copyExampleSim3dProject 関数を実行すると、シーンをカスタマイズできるように環境が構成されます。Vehicle Dynamics Blockset Interface for Unreal Engine Projects サポート パッケージには、次のコンポーネントが含まれています。

• Unreal^® プロジェクト (AutoVrtlEnv.uproject で定義) とその関連ファイル。プロジェクトには、Simulation 3D Scene Configuration ブロックの [シーン名] パラメーターから選択できる、あらかじめ用意された 3D シーンの編集可能版が含まれています。

• 3 つのプラグイン: MathWorkSimulation、RoadRunnerMaterials、および MathWorksAutomotiveContent。これらは MATLAB^® と Unreal Editor の間の接続を確立するプラグインで、コシミュレーションに必要です。

入力引数

DestFldr — Unreal プロジェクト ファイルのコピー先フォルダー

文字ベクトル

コピー先フォルダー名。文字ベクトルとして指定します。

copyExampleSim3dProject を実行すると、Unreal プロジェクト (AutoVrtlEnv.uproject で定義) とそれに関連するプロジェクト ファイルがコピー先フォルダーにコピーされます。

DestFldr 引数が "" として指定されている場合、copyExampleSim3dProject 関数はプロジェクト ファイルをコピーしません。

メモ

コピー先フォルダーに対する書き込み権限が必要です。

例: C:\project

データ型: char | string

名前と値の引数

オプションの引数のペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで、Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に指定しなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

Source — サポート パッケージのコピー元フォルダー

文字ベクトル

サポート パッケージのコピー元フォルダー。文字ベクトルとして指定します。このフォルダーには、ダウンロードしたサポート パッケージ ファイルが含まれています。

既定では、コピー元フォルダーを指定しない場合、copyExampleSim3dProject は、サポート パッケージのインストール フォルダー matlabshared.supportpkg.getSupportPackageRoot() からファイルをコピーします。

例: Source="shared\sim3dprojects\spkg\"

データ型: char | string

PluginDestination — プラグインのコピー先フォルダーを変更するオプション

文字ベクトル

プラグインのコピー先フォルダーを変更するオプション。文字ベクトルとして指定します。

既定では、プラグインのインストール フォルダーの場所を変更しない場合、copyExampleSim3dProject はプラグインを C:\Program Files\Epic Games\UE_5.3\Engine\Plugins\Marketplace\MathWorks にコピーしようとします。

例: PluginDestination="C:\Program Files\Epic Games\UE_5.3\Engine\Plugins\Marketplace\MathWorks"

データ型: char | string

VerboseOutput — 詳細ログを有効にするオプション

0 または false (既定値) | 1 または true

詳細ログを有効にするオプション。logical の 0 (false) または 1 (true) として指定します。詳細ログでは、中間の反復情報が MATLAB コマンド ラインに表示されます。

例: VerboseOutput=true

データ型: logical

SkipPluginCopy — Unreal Engine ディレクトリへのプラグインのコピーをスキップするオプション

false (既定値) | true

Unreal Engine ディレクトリへのプラグインのコピーをスキップするオプション。logical の false または true として指定します。

メモ

このオプションは、以前にプラグインを Unreal Engine ディレクトリにコピーしている場合に使用します。

例: SkipPluginCopy=true

データ型: logical

SkipPluginEnableList — 自動での有効化をスキップするプラグイン名

"MathWorksGeoSpatial" (既定値) | string 配列

R2025a 以降

コピーされたプロジェクトで、自動での有効化をスキップするプラグイン名。string 配列として指定します。copyExampleSim3dProject は、既定で、MathWorksGeoSpatial プラグインの有効化をスキップします。すべてのプラグインを有効にするには、この引数を空の配列 [ ] として設定します。

例: SkipPluginEnableList=[]

例: SkipPluginEnableList = ["MathWorksGeospatial", "MathWorksSimulation"] は、プラグイン MathWorksGeospatial および MathWorksSimulation の有効化をスキップします。

データ型: string array

例

サポート パッケージ ファイルのコピー先フォルダーへのコピー

サポート パッケージ ファイルを C:\project にコピーします。

sim3d.utils.copyExampleSim3dProject("C:\project");

VerboseOutput を true に設定して、サポート パッケージ ファイルを C:\project にコピーします。

sim3d.utils.copyExampleSim3dProject("C:\project", VerboseOutput=true)

Copying '...\spkg\plugins\mw_aerospace\MathWorksAerospace' to '...\Marketplace\MathWorks\MathWorksAerospace'
Copying '...\spkg\plugins\mw_automotive\MathWorksAutomotiveContent' to '...\Marketplace\MathWorks\MathWorksAutomotiveContent'
Copying '...\spkg\plugins\mw_geospatial\MathWorksGeoSpatial' to '...\Marketplace\MathWorks\MathWorksGeoSpatial'
Copying '...\spkg\plugins\mw_simulation\MathWorksSimulation' to '...\Marketplace\MathWorks\MathWorksSimulation'
Copying '...\spkg\plugins\mw_uav\MathWorksUAVContent' to '...\Marketplace\MathWorks\MathWorksUAVContent'
Copying '...\spkg\plugins\rr_materials\RoadRunnerMaterials' to '...\Marketplace\MathWorks\RoadRunnerMaterials'
Copying '...\spkg\project\AutoVrtlEnv' to 'C:\project\AutoVrtlEnv'
Ensuring 'C:\project\AutoVrtlEnv\AutoVrtlEnv.uproject' has write permissions
Enabling plugin 'MathWorksSimulation' in 'C:\project\AutoVrtlEnv\AutoVrtlEnv.uproject'
Enabling plugin 'MathWorksUAVContent' in 'C:\project\AutoVrtlEnv\AutoVrtlEnv.uproject'
Enabling plugin 'MathWorksAutomotiveContent' in 'C:\project\AutoVrtlEnv\AutoVrtlEnv.uproject'
Enabling plugin 'MathWorksAerospace' in 'C:\project\AutoVrtlEnv\AutoVrtlEnv.uproject'
Skipping automatic enable of plugin 'MathWorksGeoSpatial' in 'C:\project\AutoVrtlEnv\AutoVrtlEnv.uproject'
Enabling plugin 'RoadRunnerMaterials' in 'C:\project\AutoVrtlEnv\AutoVrtlEnv.uproject'

バージョン履歴

R2022b で導入

R2025a: プラグインの自動有効化のスキップ

コピーされたプロジェクト内の任意の MathWorks^® プラグインの有効化をスキップするには、SkipPluginEnableList を使用します。既定では、copyExampleSim3dProject では MathWorksGeoSpatial が有効化されなくなりました。

参考

トピック

• サポート パッケージのインストールと環境の構成
• How Unreal Engine Simulation for Vehicle Dynamics Blockset Works
• Unreal Engine シミュレーション環境の要件と制限

外部の Web サイト

• Unreal Engine
• Simulink での Unreal Engine の使用