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sinc

構文

説明

sinc(x)sin(pi*x)/(pi*x) を返します。シンボリックな sinc 関数は浮動小数点の結果ではなく、シンボリックの結果のみを返します。浮動小数点の結果は、Signal Processing Toolbox™ の sinc 関数によって返されます。

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シンボリック変数 xsinc 関数を作成します。

syms x
sinc(x)
ans = 

sin(πx)xπ

sinc が、入力が 0 の場合は 1、他の整数の場合は 0、他の入力の場合は厳密なシンボリック値を返すことを示します。

V = sym([-1 0 1 3/2]);
S = sinc(V)
S = 

(010-23π)

vpa を使用して、厳密なシンボリック出力を高精度浮動小数点数に変換します。

vpa(S)
ans = (01.00-0.21220659078919378102517835116335)

sinc はフーリエ変換のテーブルに現れることがありますが、fourier は出力で sinc を返しません。

fourier がパルスを sincos について変換することを示します。

syms x
fourier(rectangularPulse(x))
ans = 

sin(w2)+cos(w2)iw--sin(w2)+cos(w2)iw

fouriersincheaviside について変換することを示します。

fourier(sinc(x))
ans = 

πheaviside(π-w)-πheaviside(-w-π)π

fplot を使用して sinc 関数をプロットします。

syms x
fplot(sinc(x))

Figure contains an axes object. The axes object contains an object of type functionline.

rewrite を使用して、sinc 関数を指数関数 exp に書き換えます。

syms x
rewrite(sinc(x),'exp')
ans = 

e-πxii2-eπxii2xπ

関数 diff、関数 int および関数 taylor をそれぞれ使用して、sinc の微分、積分、展開を求めます。

sinc を微分します。

syms x
diff(sinc(x))
ans = 

cos(πx)x-sin(πx)x2π

sinc-Inf から Inf まで積分します。

int(sinc(x),[-Inf Inf])
ans = 1

sinc-Inf から x まで積分します。

int(sinc(x),-Inf,x)
ans = 

sinint(πx)π+12

sinc のテイラー展開を求めます。

taylor(sinc(x))
ans = 

π4x4120-π2x26+1

恒等式を条件として定義し、関数 isAlways を条件の確認に使用することで恒等であることを証明します。

恒等式 sinc(x)=1Γ(1+x) Γ(1-x) を証明します。

syms x
cond = sinc(x) == 1/(gamma(1+x)*gamma(1-x));
isAlways(cond)
ans = logical
   1

入力引数

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入力。数値、ベクトル、行列、または配列、あるいはシンボリック数、変数、配列、関数、または式で指定されます。

バージョン履歴

R2018b で導入

参考