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plotDiagnostics

クラス: NonLinearModel

非線形回帰モデルの診断プロット

構文

plotDiagnostics(mdl)
plotDiagnostics(mdl,plottype)
plotDiagnostics(mdl,plottype,Name,Value)
h = plotDiagnostics(___)

説明

plotDiagnostics(mdl) は、非線形回帰モデル (mdl) の観測値のてこ比プロットを作成します。プロット内の点線は、推奨されるしきい値を表します。

plotDiagnostics(mdl,plottype) は、観測値の診断情報のタイプ plottype を指定します。

plotDiagnostics(mdl,plottype,Name,Value) は、1 つ以上の名前と値の引数を使用して、診断データ点のグラフィック プロパティを指定します。たとえば、データ点のマーカー記号やサイズを指定できます。

h = plotDiagnostics(___) は、前の構文におけるいずれかの入力引数の組み合わせを使用して、プロット内のラインまたは等高線のグラフィックス オブジェクトを返します。プロットの作成後に特定のラインまたは等高線のプロパティを修正するには、h を使用します。プロパティの一覧については、Line のプロパティ および Contour のプロパティ を参照してください。

入力引数

mdl

fitnlm で構築される非線形回帰モデル。

plottype

プロットのタイプを指定する文字ベクトルまたは string スカラー。

'contour'クックの等高線に重ね合わせた残差とてこ比の比較
'cookd'クックの距離
'leverage'てこ比 (ハット行列の対角)

既定値: 'leverage'

名前と値の引数

オプションの引数のペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで Name は引数名、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後ろにする必要がありますが、ペアの順序は関係ありません。

R2021a より前では、名前と値をそれぞれコンマを使って区切り、Name を引用符で囲みます。

メモ

ここでは、グラフィック プロパティの一部だけを紹介しています。完全な一覧については、Line のプロパティ を参照してください。指定したプロパティによって、診断データ点の外観が決まります。

Color

ラインまたはマーカーの色。RGB 3 成分、16 進数のカラー コード、または、以下の表に記載されているいずれかの色オプションに対応する色の名前または省略名を指定します。

カスタム色の場合は、RGB 3 成分または 16 進数のカラー コードを指定します。

  • RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 要素の行ベクトルです。強度は範囲 [0,1] に含まれていなければなりません。たとえば [0.4 0.6 0.7] のようになります。

  • 16 進数のカラー コードは、ハッシュ記号 (#) で始まり、0 から F の範囲にある 16 進数が 3 つまたは 6 つ続く、文字ベクトルまたは string スカラーです。この値では、大文字と小文字は区別されません。したがって、カラー コード "#FF8800""#ff8800""#F80""#f80" は等価です。

あるいは、一部の一般的な色を名前で指定できます。次の表は、名前が付いた色のオプション、等価な RGB 3 成分、および 16 進数のカラー コードの一覧です。

色の名前省略名RGB 3 成分16 進数のカラー コード外観
"red""r"[1 0 0]"#FF0000"

Sample of the color red

"green""g"[0 1 0]"#00FF00"

Sample of the color green

"blue""b"[0 0 1]"#0000FF"

Sample of the color blue

"cyan" "c"[0 1 1]"#00FFFF"

Sample of the color cyan

"magenta""m"[1 0 1]"#FF00FF"

Sample of the color magenta

"yellow""y"[1 1 0]"#FFFF00"

Sample of the color yellow

"black""k"[0 0 0]"#000000"

Sample of the color black

"white""w"[1 1 1]"#FFFFFF"

Sample of the color white

以下は、MATLAB® が多くのタイプのプロットで使用する既定の色に対する RGB 3 成分および 16 進数のカラー コードです。

RGB 3 成分16 進数のカラー コード外観
[0 0.4470 0.7410]"#0072BD"

Sample of RGB triplet [0 0.4470 0.7410], which appears as dark blue

[0.8500 0.3250 0.0980]"#D95319"

Sample of RGB triplet [0.8500 0.3250 0.0980], which appears as dark orange

[0.9290 0.6940 0.1250]"#EDB120"

Sample of RGB triplet [0.9290 0.6940 0.1250], which appears as dark yellow

[0.4940 0.1840 0.5560]"#7E2F8E"

Sample of RGB triplet [0.4940 0.1840 0.5560], which appears as dark purple

[0.4660 0.6740 0.1880]"#77AC30"

Sample of RGB triplet [0.4660 0.6740 0.1880], which appears as medium green

[0.3010 0.7450 0.9330]"#4DBEEE"

Sample of RGB triplet [0.3010 0.7450 0.9330], which appears as light blue

[0.6350 0.0780 0.1840]"#A2142F"

Sample of RGB triplet [0.6350 0.0780 0.1840], which appears as dark red

LineWidth

ラインまたは塗りつぶし領域のエッジの幅、ポイント数、正のスカラー値。1 ポイントは 1/72 インチに相当します。

既定値: 0.5

Marker

マーカー記号。次の表のいずれかの値として指定します。

マーカー説明結果として得られるマーカー
"o"

Sample of circle marker

"+"プラス記号

Sample of plus sign marker

"*"アスタリスク

Sample of asterisk marker

"."

Sample of point marker

"x"十字

Sample of cross marker

"_"水平線

Sample of horizontal line marker

"|"垂直線

Sample of vertical line marker

"square"正方形

Sample of square marker

"diamond"菱形

Sample of diamond line marker

"^"上向き三角形

Sample of upward-pointing triangle marker

"v"下向き三角形

Sample of downward-pointing triangle marker

">"右向き三角形

Sample of right-pointing triangle marker

"<"左向き三角形

Sample of left-pointing triangle marker

"pentagram"星形五角形

Sample of pentagram marker

"hexagram"星形六角形

Sample of hexagram marker

"none"マーカーなし該当なし

MarkerEdgeColor

マーカーの輪郭の色。RGB 3 成分、16 進数のカラー コード、または、名前と値の引数 Color に記載されているいずれかの色オプションに対応する色の名前または省略名を指定します。

MarkerFaceColor

塗りつぶされたマーカーの塗りつぶし色。RGB 3 成分、16 進数のカラー コード、または、名前と値の引数 Color に記載されているいずれかの色オプションに対応する色の名前または省略名を指定します。

MarkerSize

ポイント単位のマーカーのサイズ、厳密に正のスカラー値。1 ポイントは 1/72 インチに相当します。

出力引数

h

プロット内のラインまたは等高線に対応するグラフィックス オブジェクト。グラフィックス配列として返されます。グラフィックス オブジェクトのプロパティのクエリと設定を行うには、ドット表記を使用します。詳細については、Line のプロパティ および Contour のプロパティ を参照してください。

名前と値の引数を使用して、1 番目のグラフィックス オブジェクト h(1) に対応する、診断データ点の外観を指定できます。

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近似非線形モデルのてこ比のプロットを作成し、てこ比が高い点を求めます。

反応データを読み込み、反応物の関数として反応速度のモデルで近似します。

load reaction
mdl = fitnlm(reactants,rate,@hougen,[1 .05 .02 .1 2]);

近似モデルのてこ比プロットを作成します。

plotDiagnostics(mdl)

データ ヒントを使用して、てこ比が大きい観測値を調べます。データ点上にカーソルを移動させると、データ ヒントが表示されます。

または、コマンド ラインに以下を入力しててこ比の高い観測を求めます。

find(mdl.Diagnostics.Leverage > 0.8)
ans =

     6

詳細

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ヒント

  • データ カーソルを使用すると、選択したプロットの点の値がデータ ヒント (データ点の横にある小さいテキスト ボックス) に表示されます。データ ヒントには、選択した点の x 軸および y 軸の値と、観測値の名前または番号が含まれます。

参考文献

[1] Neter, J., M. H. Kutner, C. J. Nachtsheim, and W. Wasserman. Applied Linear Statistical Models, Fourth Edition. Irwin, Chicago, 1996.