このページの翻訳は最新ではありません。ここをクリックして、英語の最新版を参照してください。
cmdscale
古典的多次元尺度構成法
構文
Y = cmdscale(D)
[Y,e] = cmdscale(D)
[Y,e] = cmdscale(D,p)
説明
Y = cmdscale(D)
は、n
行 n
列の距離行列 D
を受け入れ、n
行 p
列の構成行列 Y
を返します。Y
の行は p
次元空間の n
個の点の座標で、p < n
の場合もあります。D
がユークリッド距離の場合、点間の距離は D
で与えられます。p
は最小空間の次元で、この最小空間に点間距離が D
で与えられる n
個の点を組み込むことができます。
[Y,e] = cmdscale(D)
は Y*Y'
の固定値も返します。D
がユークリッドの場合、e
の最初の p
個の要素は正で、残りはゼロです。e
の最初の k
個の要素が残りの (n-k)
よりさらに大きい場合、Y
の最初の k
個の列を、その点間距離が D
の近似になる k
次元の点として扱うことができます。これによって可視化のために有効に次元を削減し、たとえば k = 2
にすることもできます。
D
はユークリッド距離行列である必要はありません。これがユークリッドではない、またはより一般的な非類似度行列の場合は、e
の要素には負になるものもあり、cmdscale
は p
を正の固有値の数として選択します。この場合、p
へ低減する、または次元数を削減することは、e
の負の要素の絶対値が小さい場合に限り、D
の合理的な近似になります。
[Y,e] = cmdscale(D,p)
は、1 ~ n
の範囲にある正の整数 p
も受け入れます。p
では、埋め込む Y
の次元を指定します。p
次元の埋め込みが可能である場合、Y
のサイズは n
行 p
列に、e
のサイズは p
行 1 列になります。q < p
である q
次元の埋め込みのみが可能である場合、Y
のサイズは n
行 q
列に、e
のサイズは p
行 1 列になります。n
が非常に大きい場合に p
を指定すると、計算負荷が軽減される可能性があります。
D
は、完全非類似度行列として、または pdist
で出力されるような上三角ベクトル形式で指定することができます。完全非類似度行列は、実数、対称で、対角成分がゼロで、その他の要素がすべて正値でなければなりません。上三角形式の非類似度行列の要素は、実数で、正値でなけれなりません。D
を対角成分が 1、その他の成分が 1 より小さい要素の完全類似度行列として指定することもできます。cmdscale
は Y
に返される点間の距離が sqrt(1-D)
に等しいかまたは近くなるように、類似度行列を非類似度行列に変換します。別の変換を使用する場合は、cmdscale
の呼び出しの前に類似度を変換しなければなりません。
例
参考文献
[1] Seber, G. A. F. Multivariate Observations. Hoboken, NJ: John Wiley & Sons, Inc., 1984.
バージョン履歴
R2006a より前に導入
参考
mdscale
| pdist
| procrustes