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ハイブリッド電気自動車 (HEV) モデル

R2023b 以降

この例では、速度追従のシミュレーション用に、簡単なルールベースのコントローラーを備えたパワースプリット ハイブリッド電気自動車 (HEV) をモデル化する方法を説明します。このモデルは MATLAB® でダウンロードするか、MATLAB Central File Exchange と GitHub® からアクセスできます。

例の概要

この例では、参照サブシステムを使用して次を行う方法を学習します。

  • モーター、エンジン、パワースプリット デバイスなどの物理コンポーネントのモデルを個別に作成およびテスト。

  • コンポーネント モデルを車両システムの完全なモデルに統合。

この例の詳細については、次の手順に従って Web ブラウザーで開く概要を確認するか、Hybrid Electric Vehicle Model in Simscape (MATLAB Central File Exchange) を参照してください。参照サブシステムの詳細については、Create and Use Referenced Subsystems in Modelsを参照してください。

ファイルのダウンロード

gitclone関数を使用して、現在のフォルダーに最新のリポジトリをクローンします。

gitclone("https://github.com/mathworks/Simscape-Hybrid-Electric-Vehicle-Model");

あるいは、次のいずれかのオプションを選択します。次のオプションを使用して、最新のファイルと、以前のリリースの MATLAB と互換性のあるバージョンのプロジェクトをダウンロードできます。

プロジェクトを開く

gitclone 関数を使用した後、MATLAB によって現在のフォルダーに新しいフォルダーが作成されます。この例では、プロジェクトを使用してサポート ファイルを管理します。HybridElectricVehicle プロジェクト ファイルを開きます。開いているプロジェクトがある場合は、このプロジェクトを読み込む前に MATLAB によって閉じられます。モデルのサブシステムと構造の確認に役立つ概要が Web ブラウザーで開きます。この概要には、主なシミュレーション結果も示されます。

openProject("Simscape-Hybrid-Electric-Vehicle-Model");

プロジェクトの確認

モデルを開きます。HEV モデルは、縦方向の車両、内燃エンジンと 2 つの電気モーターを備えたパワースプリット駆動装置、DC-DC コンバーター、高電圧バッテリー、ハイブリッド パワートレイン コントローラーなどのコンポーネントで構成されています。既定では、このモデルは参照サブシステム内の抽象コンポーネントを使用します。モデルは、標準的なデスクトップ コンピューターでリアルタイムより高速に実行されます。

open_system("PowerSplitHEV_system_model")

パワースプリット HEV は、遊星歯車を使って内燃エンジンからの動力を分割し、車軸の駆動と電力の生成を行う直並列ハイブリッド システムです。次の図はパワースプリット駆動装置の構成図で、モーター発電機 1 (MG1) とエンジンが遊星歯車に接続されており、MG2 と遊星歯車が車軸に接続されている減速歯車を介して連結されています。

PowerSplitDriveUnit_small.png

モデルを実行し、最上位モデルのキャンバスにある [Open Scope] ボタンをクリックして、シミュレーション結果を表示します。

MathWorks Simscape Team による最新の例を確認するには、MATLAB Central の MathWorks Simscape Team を参照してください。

参考

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