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Test Sequence エディターおよびテスト マネージャーでのテスト シーケンス シナリオの使用
この例では、Test Sequence エディターでシナリオを作成して使用する方法を示します。シナリオを使用すると、Test Sequence ブロックに複数のテスト シーケンスを含めることができます。テスト ハーネスに複数の Test Sequence ブロックが含まれる場合、単一の Test Sequence ブロックのシナリオに各テスト シーケンスを移動できます。
この例では、テスト マネージャーを使用して反復を設定および使用することで、複数のシナリオを単一のテスト ケースで実行する方法も示します。
モデルとテスト ハーネスを開く
HeatPumpScenario モデル、ScenarioTest ハーネス、および Test Sequence エディターを開きます。
open_system('HeatPumpScenario') sltest.harness.open('HeatPumpScenario/Controller','ScenarioTest'); open_system('ScenarioTest/Test Sequence')


シナリオの有効化
Test Sequence エディターの左側のパネルで、[シナリオ] タブに切り替えて [シナリオの使用] をクリックします。

シナリオ モードに切り替えると Test Sequence ブロックをシナリオ以外のモードに戻せなくなることを確認する "[シナリオの使用を開始] ダイアログ ボックス" で、[OK] をクリックします。既存のステップと遷移が "Scenario_1" という名前のタブに移動します。

新しいシナリオの追加
新しいシナリオを追加するには、[シナリオ] タブで [シナリオ リスト] の横にあるプラス記号をクリックします。あるいは、[Scenario_1] タブ ラベルの横にあるプラス記号をクリックします。新しいシナリオの名前は "Scenario_2" になります。


シナリオの複製
既存のシナリオから新しいシナリオを記述するには、既存のシナリオを複製できます。
[Scenario_1] タブ ラベルを右クリックし、コンテキスト メニューから [Scenario_1 を複製] を選択します。あるいは、[シナリオ] サイド パネルに移動し、[シナリオ リスト] で [Scenario_1] をポイントすると表示される [シナリオの複製] ボタンをクリックします。


[シナリオ リスト] セクションが更新され、新しいシナリオ "Scenario_3" がリストに表示されます。内容は "Scenario_1" と同じです。
ステップと遷移の編集
"Scenario_3" を変更し、"Test_signals" ステップの遷移を Troom_in >= 78 に変更します。

シナリオの削除
[Scenario_2] タブ ラベルを右クリックし、コンテキスト メニューから [Scenario_2 を削除] を選択します。あるいは、左側のペインの [シナリオ] タブで [Scenario_2] をポイントすると、[シナリオの削除] アイコンが表示されます。そのアイコンをクリックし、ダイアログ ボックスで [OK] をクリックすると、"Scenario_2" が削除されます。

"Scenario_3" の名前は変わりませんが、2 番目のシナリオになるため、[シナリオ リスト] のシナリオ名の左に表示されるシナリオ インデックスが 2 に変わります。

シナリオのアクティブ化
左側のペインの [シナリオ] タブで、黒の稲妻のアイコンと太字のシナリオ名により、現在アクティブなシナリオは "Scenario_1" であることが示されています。モデルを実行するときは、アクティブなシナリオのみが実行されます。
アクティブなシナリオを "Scenario_3" に変更するには、[Scenario_3] タブを右クリックし、コンテキスト メニューから [Scenario_3 を有効にする] を選択します。あるいは、左側のペインの [シナリオ] タブで [Scenario_3] をポイントすると、[クリックしてアクティブにする] というグレーの稲妻のアイコンが表示されます。その稲妻をクリックすると、"Scenario_3" がアクティブなシナリオになります。
アクティブなシナリオは、コマンド ラインから制御することもできます。以下の "アクティブなシナリオのプログラムによる制御" セクションを参照してください。

アクティブなシナリオの実行
[Scenario_3] タブ ラベルを右クリックし、コンテキスト メニューから [Scenario_3 を実行] を選択します。シナリオをアクティブにしていない場合、メニュー オプションは [Scenario_3 を有効にして実行] になります。あるいは、通常の方法でモデルを実行すると、アクティブなシナリオが実行されます。モデルのシミュレーション中に、Test Sequence エディターにアクティブなシナリオが表示されます。
アクティブなシナリオのプログラムによる制御
アクティブなシナリオは、代わりにベース ワークスペース、モデル ワークスペース、またはデータ ディクショナリの変数を使用してプログラムで制御することもできます。シナリオをアクティブにするには、変数の値をそのシナリオのインデックスに設定します。
1.Test Sequence エディターの [シナリオ] タブで、[シナリオ パラメーター] セクションに移動します。
2.[アクティブなシナリオをワークスペースから制御] を有効にします。前にアクティブであったシナリオが非アクティブになります。アクティブなシナリオをワークスペース変数を使用して制御する場合、[実行] をクリックするまで、どのシナリオがアクティブであるかが Test Sequence エディターで認識されません。
[アクティブなシナリオをワークスペースから制御] を選択している場合、Test Sequence エディターから右クリック コンテキスト メニューや [シナリオ リスト] を使用してシナリオをアクティブにすることはできません。

3.この例では、ベース ワークスペースで Active_Scenario_Index という名前の変数を作成し、「Active_Scenario_Index = Simulink.Parameter(1);」と入力して最初のシナリオ Scenario_1 をアクティブにするように設定します。
4.Test Sequence エディターに戻り、[実行] をクリックします。Scenario_1 が実行されます。
変数の名前として Active_Scenario_Index を使用する代わりに、別の名前を指定できます。
1.この例では、Test Sequence エディターの [シナリオ パラメーター] セクションで Active_Scenario_Index をクリックし、ChangeScenario などの新しい名前を入力します。
2.ベース ワークスペースで ChangeScenario という名前の変数を作成します。「ChangeScenario = Simulink.Parameter(1);」と入力して、1 などの目的のシナリオ インデックスに設定します。
3.Test Sequence エディターに戻り、[実行] をクリックします。Scenario_1 が実行されます。
テスト ケースでの反復を使用した複数のシナリオの実行
テスト ケースで反復を使用して複数のシナリオを実行できます。このセクションでは、テスト マネージャーを使用して、反復でシナリオを設定して実行する方法を説明します。
1.テスト マネージャーで、テスト ファイル、テスト スイート、シミュレーション テスト ケースを作成します。
2.[テスト対象システム] セクションで、[モデル] を HeatPumpScenario、[ハーネス] を ScenarioTest に設定します。
3.[入力] セクションで、[Test Sequence ブロック] フィールドの横にあるリフレッシュ アイコンをクリックして、ハーネスの Test Sequence ブロックのパスを取り込みます。
4.[Test Sequence ブロック] を ScenarioTest/Test Sequence ブロックに設定します。このブロックに、反復で使用するシナリオが含まれています。
5.[シナリオでオーバーライド] フィールドの横にあるリフレッシュ アイコンをクリックして、選択したブロックのシナリオを取り込みます。
6.[シナリオでオーバーライド] を Scenario_1 に設定します。そのシナリオがすべての反復の既定として設定されます。このシナリオは、Test Sequence ブロックのアクティブなシナリオをオーバーライドします。[反復] セクションで、反復ごとに、この既定のシナリオを別のシナリオに変更できます。

シナリオを選択しない場合、Test Sequence ブロックのアクティブなシナリオが既定として使用されます。
7.[反復] セクションで、[テーブルによる反復] を展開してテーブルの右上にあるプラス記号をクリックし、[テスト シーケンス シナリオ] を選択してその列をテーブルに追加します。

8.[テーブルによる反復] の下部にある [追加] をクリックして個々の反復を追加します。各反復の [テスト シーケンス シナリオ] 列に既定のシナリオが表示されます。この場合は [Default] Scenario_1 が表示されます。
あるいは、[自動生成] をクリックして [テスト シーケンス シナリオ] を選択すると、選択した Test Sequence ブロックのシナリオごとに反復が生成されます。[テスト シーケンス シナリオ] 列で、各反復に個別の反復が割り当てられます。
9.反復の [テスト シーケンス シナリオ] 列で、シナリオ名をクリックして使用可能なシナリオのリストを表示します。いずれかの反復について、既定とは別のシナリオを選択します。
10.テストを実行します。