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並列実行を使用したテストの実行
テストを並列実行すると、実行速度が向上し、テスト結果の取得にかかる時間を短縮できます。Parallel Computing Toolbox™ のライセンスがある場合は、テストをローカル マシンまたはローカル クラスターで並列実行できます。MATLAB® Parallel Server™ のライセンスがある場合は、テストをクラウド内などのリモート クラスターで並列実行できます。
並列実行の使用がテストに役立つケース
一般に、次の場合に、並列実行でテストの実行時間を削減できます。
シミュレーションに時間がかかる複雑な Simulink® モデルがある
反復などの実行時間の長いテストが多数ある
並列実行を使用したテストの実行の制限
並列実行を使用したテストの実行には、次の制限が適用されます。
テストの並列実行は、
parpool
を使用して開始した対話型並列プールでのみサポートされます。非対話型の並列プールでのテストの実行はサポートされていません。Atomic サブシステムのテスト ハーネスは、ソフトウェアインザループ (SIL) モードまたはプロセッサインザループ (PIL) モードでの並列テストの実行ではサポートされません。
並列実行の使用
テストを並列実行するには、次を行います。
目的のクラスターで並列プールを設定して開くか、目的のクラスターを既定として設定します。Parallel Computing Toolbox のライセンスをお持ちの場合は、クラスターの検出とクラスター プロファイルの使用 (Parallel Computing Toolbox)を参照してください。MATLAB Parallel Server のライセンスをお持ちの場合は、クラスターおよびクラウド プラットフォームでのコードの実行 (MATLAB Parallel Server)を参照してください。既定のクラスターを設定しない場合、または開いている並列プールがない場合、テスト マネージャーではローカル マシン上にある既定のクラスターが使用されます。
テスト マネージャーを開きます。
テスト マネージャーのツールストリップで [並列] ボタンをクリックします。
テスト ファイルを実行します。テスト ファイルが並列プールを使用して実行されます。
メモ
ベースライン基準、等価性基準、カスタム基準、および評価基準の評価は、並列 MATLAB ワーカーではなくホスト MATLAB で実行されます。並列テストの実行の開始前に、ホスト MATLAB のベース ワークスペース変数が並列 MATLAB ワーカーのベース ワークスペースに転送されます。ただし、並列テストの実行の完了後に、ベース ワークスペース変数はホスト MATLAB に再転送されません。
並列実行をオフにするには、[並列] ボタンをクリックしてオフに切り替えます。
並列プールを起動するには時間がかかることがあり、テストの実行速度が低下します。時間を削減するには、次のようにします。
テストを実行する前に、並列プールが既に実行されていることを確認します。既定の設定では、指定した分単位の値にわたりアイドル状態になると、並列プールはシャットダウンします。この設定を変更する場合は、並列設定の指定 (Parallel Computing Toolbox)を参照してください。
すべての並列プール ワーカーで Simulink を読み込みます。
参考
トピック
- クラスターとクラウド (Parallel Computing Toolbox)