要件の正当化
要件の正当化を使用して、要件セットの実装と検証の状態から要件を排除します。機能要件は、その要件セットの実装と検証の状態の対象となります。詳細については、要件タイプを参照してください。
モデルの設計仕様の中に、設計で実装できない機能要件が含まれている場合があります。また、テスト ケースや検証サブシステムにリンクする代わりに、手動によるテストが必要な要件が存在する場合もあります。これらの要件を正当化して実装と検証の状態をオーバーライドし、モデル設計に対してより効果的に反復処理することができます。
正当化は、要件に関連付けられているオブジェクトです。要件セット内の正当化オブジェクトはすべて、単一の最上位の正当化オブジェクトの下で、子としてグループ化されます。どの要件も、実装、検証または両方に対して正当化できます。正当化された要件は、実装と検証の状態の全体的な集計の対象にはならず、要件エディターの [実装済み] 列と [検証済み] 列に薄い青で表示されます。
Requirements Toolbox™ での要件の正当化には、2 つのワークフローがあります。正当化オブジェクトを作成するか、既存の正当化へのリンクを作成するか、あるいは新しい正当化へのリンクを 1 ステップで作成することができます。
正当化オブジェクトを作成するには、要件エディターで [要件の追加] 、 [正当化の追加] をクリックするか、要件ブラウザーの
アイコンをクリックします。
既存の正当化にリンクするには、要件エディターまたは要件ブラウザーで正当化を選択し、右クリックして [要件とのリンクを選択] を選択します。次に、要件を右クリックして [...からリンクを作成] を選択します。既定では、リンクの [タイプ] は
[実装]
に設定されています。要件エディターで、要件を右クリックし、[正当化] 、 [実装用に新しい正当化とリンク] または [検証用に新しい正当化とリンク] を選択することにより、新しい正当化へのリンクを作成します。
親要件とそのすべての子要件を正当化するには、要件エディターの右側のペインで [階層構造の正当化] オプションを選択します。
メモ
正当化オブジェクトを要件以外のオブジェクトにリンクすることはできません。