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Microsoft Office および IBM DOORS との相互作用のための Requirements Toolbox の構成

Requirements Toolbox™ は、Microsoft® Office、IBM® DOORS®、IBM DOORS Next などの外部ツールと通信するため、要件をインポートして、要件と Simulink® モデル要素やテストなどのモデルベース デザイン項目間でリンクを確立できます。

MATLAB® および Simulink を構成して次のことができます。

  • ActiveX® コントロールを Microsoft Office ドキュメントから Simulink モデルへのナビゲーションに使用する (Windows® のみ)。

  • Requirements Toolbox を IBM DOORS ソフトウェアと使用する (Windows のみ)。

  • Requirements Toolbox を IBM DOORS Next Web サーバーと使用する。

メモ

MATLAB Online™ では、Microsoft WordMicrosoft Excel®、または IBM DOORS ドキュメントからの要件のインポートやそれらのドキュメント内の要件へのリンクはサポートされていません。

Microsoft Office 向けの Requirements Toolbox の構成

ActiveX コントロールを使用するバックリンクが外部要件ドキュメントに含まれている場合、そのバックリンクを使用するには ActiveX コントロールを登録する必要があります。

  1. MATLAB を管理者として実行します。

  2. コマンド プロンプトで、次を入力します。

    rmi setup

  3. 現在の MATLAB インストールを ActiveX オートメーション サーバーとして登録するには、Y を押します。

IBM DOORS 向けの Requirements Toolbox の構成

IBM DOORS をインストールした後、MATLAB と通信するように IBM DOORS インストールを構成しなければなりません。

  1. MATLAB を管理者として実行します。

  2. コマンド プロンプトで、次を入力します。

    rmi setup doors

  3. Y を押して、ActiveX オートメーション サーバーのセットアップを完了します。

  4. IBM DOORS インストールへのパスを検証します。セットアップ ユーティリティに、システム上の DOORS クライアント インストールのリストが表示されます。リストからファイル パスを選択するか、フォルダーへのパスを手動で入力することができます。

    MATLAB で DOORS インストールが検出されなかった場合は、2 を押してインストール フォルダーを入力します。

  5. 管理者以外のアカウントを使用して MATLAB を再起動します。

  6. コマンド プロンプトで、次を入力します。

    rmi setup doors

この構成を実行する必要があるのは 1 回だけです。

ヒント

この設定を実行した後に Requirements Toolbox が通信しない場合は、IBM DOORS ソフトウェア向けの Requirements Toolbox の構成で説明している設定プロセスを試してみてください。

Requirements Toolbox と統合するための IBM DOORS Next サーバーの構成

IBM DOORS Next とのインターフェイスをとるには、各 MATLAB セッションの開始時に、slreq.dngConfigure を使用して、IBM DOORS Next とのインターフェイスをとるようにセッションを構成する必要があります。詳細については、IBM DOORS Next セッションの構成を参照してください。

IBM DOORS Next のダッシュボードへのウィジェットのインストール

リンクの詳細を手動で指定することなく IBM DOORS Next 内の要件にリンクするには、Requirements Toolbox ウィジェットをインストールし、dropins を有効にする必要があります。

ウィジェットをインストールするには、以下を行います。

  1. MATLAB で、次のコードを実行して MATLAB インストール内の resources フォルダーの場所を特定します。

    fullfile(matlabroot,"toolbox","slrequirements", ...
        "slrequirements","resources")

  2. システムのファイル ブラウザーで resources フォルダーを開きます。

  3. resources フォルダーにあるウィジェット フォルダーを extensions フォルダーにコピーします。このフォルダーは、IBM DOORS Next サーバーのインストール フォルダーにあります。ウィジェットを正しいフォルダー名に設定します。次の表を使用してウィジェット フォルダー名を確認してください。

    MATLAB リリースウィジェット名ウィジェット フォルダー名
    R2023bMathWorks Requirements ToolboxmwWidgetForDNG
    R2023a
    R2022b
    R2022a
    R2021bSimulink Requirementsdngsllink_config
    R2021a
    R2020b
    R2020a
    R2019b
    R2019a
    R2018bSelection for Simulinkdngsllink
    R2018a

  4. DOORS Next サーバーをカスタム機能拡張用に構成し、dropins を有効にしてから、サーバーを再起動します。詳細については、IBM Web サイトの Hosting extensions を参照してください。

  5. IBM DOORS Next で、ダッシュボードにウィジェットを追加します。詳細については、IBM Web サイトの Adding an OpenSocial Gadget を参照してください。

    [URL] フィールドで dngsllink_config.xml ファイルの URL を指定します。このファイルは、サーバーのインストール フォルダーにある extensions フォルダーのウィジェット フォルダーにあります。

    たとえば、Liberty サーバーが Windows にインストールされている場合、extensions フォルダーは C:\Program Files\IBM\JazzTeamServer_7.3\server\liberty\servers\clm\dropins\war\extensions にある可能性があります。R2022a 以降を使用している場合、dngsllink_config.xml ファイルの対応する URL は https://JAZZSERVERNAME:9443/extensions/mwWidgetForDNG/dngsllink_config.xml です。

    メモ

    IBM DOORS Next version 7.0.3 以降を使用している場合、ウィジェットが IBM DOORS Next プロジェクトと通信するようにするには、許可リストを設定する必要があります。許可リストの設定の詳細については、IBM Web サイトの Setting up allowlists to prevent SSRF attacks を参照してください。[External resources allowlist] プロパティで dngsllink_config.xml ファイルの URL を指定します。

参考

関連するトピック

外部の Web サイト