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slreq.dngConfigure

MATLAB での IBM DOORS Next セッションの構成

R2020a 以降

    説明

    slreq.dngConfigure は、MATLAB® セッションと IBM® DOORS® Next サーバー間の接続を確立します。この関数では、[DNG サーバー ログイン構成] ダイアログ ボックスが開き、IBM DOORS Next サーバーの URL、ポート番号情報、ログイン資格情報の入力と、プロジェクト構成の選択を求められます。

    slreq.dngConfigure(projectName,configName,browserTest,passwordArg) は、MATLAB セッションと IBM DOORS Next サーバーの間の接続を確立し、プロジェクトを projectName、構成コンテキストを configName に設定します。browserTesttrue に設定されている場合はシステム ブラウザーから MATLAB への接続をテストし、接続の確立には passwordArg で指定されたパスワードまたはカスタム認証コールバック関数を使用します。カスタム認証コールバック関数の詳細については、setCustomLoginProvider を参照してください。

    接続を確立するには、その前にサーバー アドレス、要件管理サービスのルート、ユーザー名を設定する必要があります。関数 rmipref を使用して次の基本設定を指定します。

    メモ

    システム ブラウザーから MATLAB への接続をテストすると、接続テストの結果を表示するダイアログ ボックスが開きます。

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    この例では、MATLAB と IBM DOORS Next 間の接続を確立する方法を説明します。

    MATLAB コマンド プロンプトで、「slreq.dngConfigure」と入力します。

    slreq.dngConfigure;
    Verifying server address...
    Verifying server login username...
    When prompted, enter your DOORS Next password
    Select Project/Stream/Changeset that you will be working with

    [DNG サーバー ログイン構成] ダイアログ ボックスで、DOORS Next サーバーのアドレス、ポート番号、サービス ルートを指定します。[サーバー ログイン名] および [サーバー ログイン パスワード] ダイアログ ボックスで、ログイン資格情報を入力します。

    DNG Server Login Configuration dialog box, which has fields for server domain name, server port number, service root, user login name, user password, and custom login provider.

    [DOORS プロジェクト] ダイアログ ボックスで、作業を行うプロジェクトを選択します。該当する場合は、構成コンテキストを選択します。[構成ストリームまたは変更セットの選択] に、最近使用した構成がリストされます。構成コンテキストが表示されない場合は、<more> を選択してサーバーから完全なリストをクエリします。

    DOORS Project dialog box, which has drop-down lists to select the project and configuration context.

    この例では、MATLAB と IBM DOORS Next の間の接続をプログラムで確立する方法を示します。

    サーバー アドレス、要件管理サービスのルート、ユーザー名を指定します。

    rmipref(OslcServerAddress="https://localhost:9443");
    rmipref(OslcServerRMRoot="rm");
    rmipref(OslcServerUser="jdoe");

    プロジェクト、構成コンテキスト、システム ブラウザーから MATLAB への接続をテストするかどうか、およびカスタム認証コールバック関数 myPasswordHelperCallback を指定して接続を確立します。関数 myPasswordHelperCallback はパスワードを取得します。詳細については、setCustomLoginProvider を参照してください。

    slreq.dngConfigure("My Project","My Project Initial Stream", ...
        true,"myPasswordHelperCallback")
    Performing default system browser message test.
    	If browser warns about a missing certificate for 127.0.0.1,
    	please allow the connection or add exemption for 127.0.0.1.
    	https://127.0.0.1:31515/matlab/oslc/inboundTest

    入力引数

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    プロジェクト名。string スカラーまたは文字ベクトルとして指定します。

    構成コンテキスト名。string スカラーまたは文字ベクトルとして指定します。

    システム ブラウザーから MATLAB への接続をテストするかどうか。数値または logical 0 (false) または 1 (true) として指定します。

    この引数が true の場合、Requirements Toolbox™ はシステム ブラウザーを使用して MATLAB にテスト メッセージを送信します。テスト メッセージを受信したかどうかがダイアログ ボックスで示されます。

    パスワードまたはカスタム認証コールバック。string スカラー、文字ベクトル、または関数ハンドルとして指定します。

    パスワードを入力する場合は string スカラーまたは文字ベクトルを指定します。カスタム認証コールバック関数を入力する場合は関数ハンドルを指定します。詳細については、setCustomLoginProvider を参照してください。

    ヒント

    • [DOORS プロジェクト] ダイアログ ボックスで DOORS プロジェクトを選択して [OK] をクリックすると、MATLAB はブラウザーで DOORS Next への接続をテストします。接続に成功すると、確認メッセージとともに [MATLAB コネクタ テスト] ダイアログ ボックスが表示されます。ダイアログが表示されない場合は、MATLAB が対応する HTTP ポートで実行されていることを確認します。MATLAB コマンド ラインで以下のように入力します。

      connector.securePort
      出力が 31515 でない場合、MATLAB の開いているインスタンスをすべて閉じ、1 つのインスタンスを開きます。それでもダイアログ ボックスが表示されない場合は、ブラウザーにセキュリティの問題がないか確認します。接続が保護されていない、またはプライベートでないことがブラウザーに示され、ユーザーが接続を信頼している場合は、[Advanced][Proceed to localhost (unsafe)] をクリックして接続を完成させます。

    • IBM DOORS Next 内の要件への直接リンクを作成する予定の場合は、テスト接続のブラウザー ウィンドウを開いたままにします。Web ブラウザーのこのインスタンスは、MATLAB と通信するために認証されているからです。この Web ブラウザーを使用して IBM DOORS Next プロジェクト内の要件を選択し、直接リンクを作成します。テスト接続のブラウザー ウィンドウを再度開くには、アドレス https://localhost:31515/matlab/oslc/inboundTest をコピーしてブラウザーのアドレス バーに貼り付けます。

    • 既定の認証プロセスでサポートされていない高度な認証が必要なネットワークの場合、slreq.dngConfigure を使用する前に、名前と値の引数 'LoginProvider' を指定して rmipref を使用することでカスタムの認証コールバック関数を登録できます。

      メモ

      カスタムの認証コールバック関数を使用してセッションを構成する場合、IBM DOORS Next 内の要件に対して直接のリンクのみ作成できます。詳細については、DOORS Next の要件の直接リンクを参照してください。IBMDOORS Next からの要件のインポートで説明するように、要件はインポートできません。

    バージョン履歴

    R2020a で導入