IBM DOORS ソフトウェア向けの Requirements Toolbox の構成

Requirements Toolbox™ は IBM^® DOORS^® と通信するため、要件をインポートして、要件と Simulink^® モデル要素やテストなどのモデルベースデザイン項目間でリンクを確立できます。MATLAB^®、Simulink、または IBM DOORS をインストールまたは更新した後に、DOORS と通信するように MATLAB を構成する必要があります。Requirements Toolbox および DOORS は Windows^® プラットフォームでのみ統合できます。

最初に、Microsoft Office および IBM DOORS との相互作用のための Requirements Toolbox の構成で説明した設定を実行します。その設定を実行した後に Requirements Toolbox と IBM DOORS が通信する場合は、ここで説明する設定を実行する必要はありません。

DOORS ソフトウェアの追加ファイルを手作業によってインストール

セットアップスクリプトにより、必要な DOORS ファイルが自動的にインストールフォルダーにコピーされます。ただし、DOORS をインストールする場合にファイルへのアクセス許可が原因でスクリプトが失敗することがあります。スクリプトが失敗した場合、DOORS のインストールフォルダーのファイルのアクセス許可を変更してからスクリプトを再実行します。

次の手順に従って、必要なファイルを指定したフォルダーに手作業でインストールすることもできます。

DOORS ソフトウェアが実行中の場合は、アプリケーションを閉じます。
matlabroot\toolbox\shared\reqmgt\dxl から以下のファイルを <doors_install_dir>\lib\dxl\addins フォルダーにコピーします。
```
addins.idx
addins.hlp
```
ファイルが変更されていない場合は、ファイルの既存のバージョンをすべて置き換えます。それ以外の場合は、両方のファイルの内容をマージして 1 つのファイルにします。
matlabroot\toolbox\shared\reqmgt\dxl から以下のファイルを <doors_install_dir>\lib\dxl\addins\dmi フォルダーにコピーします。
```
dmi.hlp
dmi.idx
dmi.inc
runsim.dxl
selblk.dxl
```
これらのファイルの既存のバージョンをすべて置き換えます。
<doors_install_dir>\lib\dxl\startup.dxl ファイルを開きます。ユーザー定義ファイルセクションで、次の include ステートメントを追加します。
```
#include <addins/dmi/dmi.inc>
```
DOORS ソフトウェアを Version 7.1 以降のバージョンにアップグレードする場合は、さらに次の手順を実行します。
1. DOORS のインストールフォルダーで、...\lib\dxl\startupFiles サブフォルダーに移動します。
2. テキストエディターで copiedFromDoors7.dxl ファイルを開きます。
3. 次の行の先頭に // を追加してコメントアウトします。
```
#include <addins/dmi/dmi.inc>
```
4. ファイルを保存して閉じます。
DOORS と MATLAB ソフトウェアを起動します。
次の MATLAB コマンドを使用してセットアップスクリプトを実行します。
```
rmi setup
```

DXL エラーへの対処

DOORS で使用するための構成を Requirements Toolbox に行わずに Simulink モデルを DOORS プロジェクトに同期しようとすると、次のエラーが発生する場合があります。

-E- DXL: <Line:2> incorrectly concatenated tokens
-E- DXL: <Line:2> undeclared variable (dmiRefreshModule)
-I- DXL: all done with 2 errors and 0 warnings

このようなエラーが発生した場合は、DOORS ソフトウェアを終了し、Microsoft Office および IBM DOORS との相互作用のための Requirements Toolbox の構成の手順を再実行してから DOORS ソフトウェアを再起動します。