Requirements Table
ライブラリ:
Requirements Toolbox
説明
Requirements Table ブロックは、形式的要件をモデル化します。ブロックは、[前提条件] 列にリストされている条件の評価から始まります。条件が満たされている場合、他のシミュレーション データが [事後条件] 列の指定された条件を満たすかどうかを確認したり、[アクション] 列の目的のアクション (ブロック出力または関数など) を実行したりできます。詳細については、Requirements Table ブロックを使用した形式的要件の作成を参照してください。
[仮定] タブで仮定を定義すれば、モデルの物理的な制限に基づいて要件を制約することもできます。要件への仮定の追加を参照してください。
このブロックは、Requirements Toolbox™ がある場合にのみ設定できます。
例
端子
入力
Port_1 — 入力端子
スカラー | ベクトル | 行列
入力端子。スカラー、ベクトル、または行列として指定します。定義した各入力データには対応する入力端子が含まれます。
依存関係
入力端子を作成するには、[シンボル] ペインでブロックを開き、入力データを作成します。Requirements Table ブロックのデータの定義を参照してください。
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
| Boolean
| string
| fixed point
| enumerated
| bus
出力
Port_1 — 出力端子
スカラー | ベクトル | 行列
出力端子。スカラー、ベクトル、または行列として指定します。定義した各出力データには対応する出力端子が含まれます。
依存関係
出力端子を作成するには、[シンボル] ペインでブロックを開き、出力データを作成します。Requirements Table ブロックのデータの定義を参照してください。
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
| Boolean
| string
| fixed point
| enumerated
| bus
パラメーター
メイン
端子ラベルを表示 — 端子レベルの表示オプション
FromPortIcon
(既定値) | なし
| FromPortBlockName
| SignalName
Requirements Table ブロック アイコンの端子ラベルの表示方法を選択します。
なし
– 端子ラベルは表示されません。FromPortIcon
– 入力データと出力データの名前が表示されます。FromPortBlockName
– 入力データと出力データの名前が表示されます。SignalName
– 端子に接続されている信号に名前がついている場合、その信号名が表示されます。それ以外の場合、データの名前が表示されます。
プログラムによる使用
パラメーター: ShowPortLabels |
型: string スカラーまたは文字ベクトル |
値: "none" | "FromPortIcon" | "FromPortBlockName" | "SignalName" |
既定の設定: "FromPortIcon" |
読み取り/書き込みアクセス許可 — ブロックの内容へのアクセス レベル
ReadWrite
(既定値) | ReadOnly
| NoReadOrWrite
Requirements Table ブロックの内容へのユーザー アクセスを制御します。
ReadWrite
– Requirements Table ブロックの内容を開いて変更できます。ReadOnly
– Requirements Table ブロックを開くことができます。NoReadOrWrite
– Requirements Table ブロックを開くことも変更することもできません。
メモ
[読み取り/書き込みアクセス許可] パラメーターが [NoReadOrWrite]
になっている Requirements Table ブロックの内容を表示しようとしても、ブロックは応答しません。たとえば、Requirements Table ブロックをダブルクリックすると、Simulink でテーブルの内容は開かれず、メッセージは表示されません。
プログラムによる使用
パラメーター: Permissions |
型: string スカラーまたは文字ベクトル |
値: "ReadWrite" | "ReadOnly" | "NoReadOrWrite" |
既定の設定: "ReadWrite" |
代数ループの発生の最小化 — 疑似代数ループを消去するオプション
オフ (既定値) | オン
シミュレーション中、Atomic サブシステムを含む疑似代数ループの消去を試みます。
オフ – Atomic サブシステムを含む疑似代数ループの消去を試みません。
オン – Atomic サブシステムを含む疑似代数ループの消去を試みます。
プログラムによる使用
パラメーター: MinAlgLoopOccurrences |
型: string スカラーまたは文字ベクトル |
値: "off" | "on" |
既定の設定: "off" |
サンプル時間 (継承は -1) — 時間間隔の指定
-1
(既定値) | [Ts 0]
このブロックのエントリが同じレートで実行される必要があるか、または別のレートで実行できるかを指定します。
Requirements Table ブロックのエントリが異なるレートで実行できる場合、サンプル時間は継承 (
-1
) として指定します。エントリを同じレートで実行する必要がある場合は、このレートに応じてサンプル時間
Ts
を指定します。
プログラムによる使用
パラメーター: SystemSampleTime |
型: string スカラーまたは文字ベクトル |
値: "-1" | "[Ts 0]"
|
既定の設定: "-1" |
コードの生成
関数のパッケージ化 — コードの形式の選択
自動
(既定値) | インライン
| 再利用できない関数
| 再利用可能な関数
ブロックで生成するコードの形式を選択します。
自動
Simulink Coder™ は、モデルに存在する Requirements Table ブロックのインスタンスのタイプと数に基づいてシステムに最適な形式を選択します。
インライン
Simulink Coder は Requirements Table ブロックを無条件でインライン化します。
再利用できない関数
Simulink Coder は、個々の関数を別個のファイルに明示的に生成します。この設定の Requirements Table ブロックは、[関数インターフェイス] (Simulink) パラメーター設定に応じて引数をもつ可能性のある関数を生成します。[関数名] (Simulink) パラメーターおよび [ファイル名 (拡張子なし)] (Simulink) パラメーターを使用して、生成される関数およびファイルの名前を指定できます。これらの関数は再呼び出し可能ではありません。
再利用可能な関数
Simulink Coder は、モデルが Requirements Table ブロックのインスタンスを複数含む場合、Requirements Table ブロックのコードの再利用を可能にする、引数をもつ関数を生成します。
このオプションが生成する別の関数の引数により、参照モデル全体にわたる Requirements Table ブロックの複数のインスタンスを含むモデル参照階層の生成コードで、Requirements Table ブロック コードの再利用が可能になります。この場合、Requirements Table ブロックはライブラリに含まれている必要があります。
ヒント
Requirements Table ブロックの複数のインスタンスを 1 つの再利用可能な関数として表す場合、インスタンスをそれぞれ
[自動]
または[再利用可能な関数]
として指定できます。それらのどちらか一方を使用するのが最適です。両方を使用すると、各指定につき 1 つずつ、2 つの再利用可能な関数が作成されます。これらの選択の結果は、再利用が不可能な場合にのみ異なります。[自動]
を選択しても、Requirements Table ブロック コードの関数やファイル名は制御できません。[再利用可能な関数]
と[自動]
のオプションは両方とも、Requirements Table ブロックのインスタンスが複数存在するかどうかと、コードが再利用可能かどうかを判定します。コードを再利用できない場合は、このオプションは別の動作になります。その場合、[自動]
はインライン化されたコードを生成します。また、インライン化が禁止されている場合は、ブロックのインスタンスごとに別の関数を生成します。生成されたコードがソース管理対象であるときに
[再利用可能な関数]
を選択する場合、[ファイル名オプション] を[サブシステム名を使用]
、[関数名を使用]
、または[ユーザー指定]
に設定します。そうしないと、モデルを変更するたびにコード ファイルの名前が変更され、ファイルのソース管理ができません。
依存関係
このパラメーターには Simulink Coder が必要です。
このパラメーターを
[再利用できない関数]
または[再利用可能な関数]
に設定すると、以下のパラメーターが有効になります。関数名オプション
ファイル名オプション
初期化/終了関数のメモリ セクション (Embedded Coder® および ERT ベースのシステム ターゲット ファイルが必要)
実行関数のメモリ セクション (Embedded Coder および ERT ベースのシステム ターゲット ファイルが必要)
このパラメーターを
[再利用できない関数]
に設定すると、[別々のデータをもつ関数] が有効になります (Embedded Coder のライセンスおよび ERT ベースのシステム ターゲット ファイルが必要)。
プログラムによる使用
パラメーター: RTWSystemCode |
型: string スカラーまたは文字ベクトル |
値: "Auto" | "Inline" | "Nonreusable function" | "Reusable function" |
既定の設定: "Auto" |
拡張機能
C/C++ コード生成
Simulink® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。
実際のデータ型、または機能のサポートは、ブロックの実装に依存します。
GPU コード生成
GPU Coder™ を使用して NVIDIA® GPU のための CUDA® コードを生成します。
実際のデータ型、または機能のサポートは、ブロックの実装に依存します。
HDL コード生成
HDL Coder™ を使用して FPGA 設計および ASIC 設計のための VHDL、Verilog および SystemVerilog のコードを生成します。
実際のデータ型、または機能のサポートは、ブロックの実装に依存します。
固定小数点の変換
Fixed-Point Designer™ を使用して固定小数点システムの設計とシミュレーションを行います。
実際のデータ型、または機能のサポートは、ブロックの実装に依存します。
バージョン履歴
R2022a で導入R2022b: Requirements Table ブロックの string サポート
Requirements Table ブロックで string データを作成および操作できるようになりました。この string データ型は MATLAB® および Simulink の string と互換性があります。
MATLAB コマンド
次の MATLAB コマンドに対応するリンクがクリックされました。
コマンドを MATLAB コマンド ウィンドウに入力して実行してください。Web ブラウザーは MATLAB コマンドをサポートしていません。
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