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パラメーター テーブルの使用

パラメーター テーブルを使用することにより、モデル内のパラメーターを検索してその制約を自動生成できるようになりました。この例では、次のように [ゲイン][定数値] パラメーターがそれぞれ mb として定義されているモデルを使用します。

モデル コールバック関数 PreLoadFcnmb を MATLAB® ワークスペースで定義します。

モデルを開くと、

  • m は 5 に設定されます。

  • b は値が 5 の int8 型の Simulink.Parameter オブジェクトとして設定されます。

パラメーターの検索

この例では、Simulink® Design Verifier™ の解析時に使用するモデル パラメーターの値または値の範囲を指定する方法を説明します。

パラメーター テーブルを開きます。

[Design Verifier] タブの [準備] セクションのモード設定のドロップダウン メニューから、[設定] をクリックします。

[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスで、[Design Verifier][パラメーターとバリアント] を選択します。

[パラメーター コンフィギュレーション] ドロップダウン リストから [パラメーター テーブルを使用] を選択します。

解析時に制約を課すことができるパラメーターを検索します。

パラメーター テーブルの一番下にある [パラメーターを検索] をクリックします。パラメーター テーブルにおいて、モデル内の設定可能なパラメーターが検索され、テーブルに読み込まれます。

可能な場合、パラメーター テーブルでそれらのパラメーターの制約値が自動生成されます。これらの自動生成された値を使用することも、制約を独自に指定することもできます。

この例では、パラメーター テーブルにモデル パラメーター mb の行が表示されます。

各行が 1 つのパラメーター コンフィギュレーションを表しています。[制約] の下のフィールド内でパラメーターの制約値が編集できます。独自に指定したパラメーター コンフィギュレーションを解析で使用する場合は、[使用] の下のフィールドのチェック ボックスをオンにします。これらを含め、パラメーター テーブルの列の詳細を次の表に示します。

各行のパラメーターの列名内容
使用

パラメーターへの制約の指定を解析で使用するかどうか。

解析にパラメーター コンフィギュレーションを含める場合は、チェック ボックスをオンにします。解析からパラメーター コンフィギュレーションを除外するには、選択を解除します。

名前

パラメーターの名前。

制約

自動生成またはユーザー指定された、パラメーターへの制約値。

指定された制約値を変更するには、このフィールド内をダブルクリックし、新しい制約値を入力します。

パラメーターの値。モデルにリンクされている Simulink データ ディクショナリでパラメーターが定義されている場合、この列にはデータ ディクショナリ内のパラメーターの値が表示されます。それ以外の場合は、ベース ワークスペースでのパラメーターの値が表示されます。

最小値

パラメーターに対して指定された最小値。パラメーターのタイプが Simulink.Parameter で、かつ最小値が指定されている場合。

最大値

パラメーターに対して指定された最大値。パラメーターのタイプが Simulink.Parameter で、かつ最大値が指定されている場合。

モデル要素

パラメーターが使用されているモデル コンポーネントへのパス。

ソース

モデル パラメーターのワークスペース情報。ベース ワークスペース、モデル ワークスペース、データ ディクショナリのパラメーターが含まれます。

メモ

パラメーターに Simulink.ValueType オブジェクトを使用する場合、Simulink Design Verifier の解析ではこのパラメーターは調整可能として認識されません。

メモ

データ ディクショナリにある MATLAB 変数をモデル パラメーターとして使用する場合、Simulink Design Verifier の解析ではこのパラメーターは調整可能として認識されません。解析の際にパラメーターを調整可能にするには、そのパラメーターに Simulink.Parameter オブジェクトを使用します。データ ディクショナリに Simulink.Parameter オブジェクトを作成するには、次のようにします。

  1. モデル エクスプローラーの [モデルの階層構造] ペインで、使用している MATLAB 変数を含むデータ ディクショナリの下にあるワークスペースを選択します。

  2. [追加][Simulink パラメーター] を選択します。ワークスペースに Param という名前の新しい変数が表示されます。

  3. 変数の名前を変更します。元の MATLAB 変数と同じデータ型を割り当てます。

  4. 上記で作成した変数を、モデルのパラメーターとして使用します。

パラメーター制約の編集

解析時に変数として扱うパラメーターそれぞれに対し、制約値を指定します。

パラメーター テーブルの [制約] 列で、制約するパラメーターのフィールドをダブルクリックします。制約値を入力します。

この例の場合、

  • パラメーター b に値の範囲 [4, 10] を指定します。

  • パラメーター m に値 5 を指定します。

解析に対しパラメーター コンフィギュレーションを有効にするには、設定したパラメーターの行をクリックして選択します。[有効] をクリックします。

複数のパラメーター コンフィギュレーションを同時に有効にするには、Shift キーを押しながら複数の行をクリックして選択し、[有効] をクリックします。

解析からパラメーター コンフィギュレーションを除外するには、設定したパラメーターの行をクリックして選択します。[無効] をクリックします。

パラメーター コンフィギュレーションを無効にすると、そのパラメーターに対して指定されている制約は解析で使用されません。

複数のパラメーター コンフィギュレーションを同時に無効にするには、Shift キーを押しながら複数の行をクリックして選択し、[無効] をクリックします。

解析からパラメーター コンフィギュレーションを除外し、その制約指定を削除するには、設定したパラメーターの行をクリックして選択します。[クリア] をクリックします。

パラメーター テーブルにおいてそのパラメーターへの制約指定がクリアされ、そのパラメーター コンフィギュレーションは解析から除外されます。

複数のパラメーター コンフィギュレーションを同時にクリアするには、Shift キーを押しながら複数の行をクリックして選択し、[クリア] をクリックします。

制約付きパラメーターのモデル内強調表示

制約が指定されたパラメーターを使用するモデル コンポーネントを強調表示します。

モデル内で強調表示するパラメーターを選択します。

パラメーターを選択するには、どちらかのパラメーターの [名前] または [制約] 列内で任意の場所をクリックします。複数のパラメーターを選択するには、Shift キーを押しながらクリックします。

[モデル内で強調表示] をクリックします。

Simulink エディターで、選択したパラメーターを使用するモデル コンポーネントが強調表示されます。

パラメーター コンフィギュレーション ファイルを使用してパラメーターの制約を定義することもできます。詳細については、パラメーター コンフィギュレーション ファイルの使用パラメーター コンフィギュレーション ファイルのテンプレートを参照してください。

構造体またはバスのパラメーターの制約を定義するには、Specify Parameter Configuration for Structure or Bus Parametersを参照してください。