パラメーター制約の MATLAB コード ファイルへの格納
パラメーター テーブルを使用して、解析におけるモデル パラメーターの制約を管理することができます。モデル内のパラメーターに対して制約を課すと、解析時にそのパラメーターは指定された制約値しか取りません。ここでは同一モデル内の複数のパラメーターに対して課す制約の集合もパラメーター コンフィギュレーションと呼びます。複数個のパラメーター制約の集合を、パラメーター コンフィギュレーション ファイルと呼ばれる MATLAB® コード ファイルに格納できます。Simulink® Design Verifier™ のコンフィギュレーション パラメーターの詳細については、パラメーター テーブルの使用を参照してください。
パラメーター コンフィギュレーションを有効にするには、[Design Verifier] タブの [準備] セクションのモード設定のドロップダウン メニューから、[設定] をクリックします。[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスの [Design Verifier] 、 [パラメーターとバリアント] ペインで、[パラメーター コンフィギュレーションの有効化] を選択します。
パラメーター制約のファイルへのエクスポート
パラメーター テーブルを使用して、パラメーターの制約値を MATLAB コード ファイルにエクスポートできます。同じパラメーター コンフィギュレーションを後で別の解析で使用する場合、過去に指定したパラメーターの制約値を MATLAB コード ファイルからインポートできます。
パラメーターの制約値をファイルにエクスポートするには、次の手順に従います。
[Design Verifier] タブの [準備] セクションのモード設定のドロップダウン メニューから、[設定] をクリックします。[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスで、[Design Verifier] 、 [パラメーターとバリアント] を選択します。
パラメーター テーブルには、モデル内のパラメーターに対して指定されている制約値が表示されます。たとえば次のスクリーン ショットのようになります。
[ファイルにエクスポート] をクリックします。
パラメーター コンフィギュレーション ファイルは、現在のパラメーター コンフィギュレーションを指定したファイル名の
.m
ファイルに保存します。[使用] チェック ボックスが選択されていないパラメーターは、パラメーター コンフィギュレーション ファイルではコメント付きの行として表示されます。前の手順で示した例では、パラメーター コンフィギュレーション ファイルには次のコードが含まれています。
function params = ex_many_params_config params.param_01 = {0, 1}; % params.param_02 = {0, 01}; params.param_03 = {0, 1}; % params.param_04 = {0, 1};
パラメーター制約のファイルからのインポート
R2014a より前のリリースで解析用にパラメーター コンフィギュレーションを定義した場合、それに対応する MATLAB ファイルをインポートし、パラメーター テーブルでそれらのパラメーターを管理することができます。
MATLAB コード ファイルからパラメーター制約をインポートするには、次の手順に従います。
[Design Verifier] タブの [準備] セクションのモード設定のドロップダウン メニューから、[設定] をクリックします。[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスで、[Design Verifier] 、 [パラメーターとバリアント] を選択します。
[ファイルから追加] をクリックします。パラメーター コンフィギュレーション ファイルを選択します。
このファイルからパラメーター テーブルにコード内の指定のパラメーター制約が読み込まれます。ただし、コードのコメントは除外されます。パラメーターに対して制約を指定し、その後、同じパラメーターに対する制約指定があるパラメーター コンフィギュレーション ファイルを読み込んだ場合、ファイル内で指定されている制約によって、テーブルにある既存の制約が上書きされます。
Simulink Design Verifier では、モデル例 sldvdemo_param_identification
に対するパラメーター コンフィギュレーション ファイルの例が提供されています。
matlabroot/toolbox/sldv/sldvdemos/sldvdemo_param_ident_config.m