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カウンターとタイマー

Simulink® Design Verifier™ 解析は、一連の状態を検索し、オブジェクティブを達成させる状態に到達する解析を駆動する入力値を見つけます。個々のカウンター値またはタイマー ステップは異なる状態に対応するため、長いタイマーやカウンターがあることで状態表現のサイズが著しく大きくなることがあります。解析の複雑度は状態表現のサイズに依存するため、モデル内のカウンターおよびタイマーには特に配慮して、Simulink Design Verifier 解析が過度に複雑にならないようにしなければなりません。

メモ

Simulink Design Verifier 解析では、"コンフィギュレーション" という用語はモデル内のすべての永続的な情報の値のセットを表します。

検索処理により、2 つのタイマー ステップで到達可能なコンフィギュレーションを検討する前に、1 つのタイマー ステップで到達可能なすべてのコンフィギュレーションを調べます。同様に、検索により 3 つ以上のタイマー ステップが必要なコンフィギュレーションを検討する前に、2 つのタイマー ステップで到達可能なすべてのコンフィギュレーションを調べるというように処理を続けます。カウンターの消費に要するタイマー ステップ数は、解析で検索が必要な状態数に直接影響します。カウントダウン タイマーなどの時間遅延を含むモデルは、検索が大量の状態数に及ぶことになり、解析が複雑になります。

システムが広範な平均化処理およびフィルター処理を使用して入力の変化への応答を遅らせる場合も、同様の影響を見ることができます。設計に応答を遅延させる要因があると、一連のテストに含まれるタイマー ステップが多くなります。その結果、テスト ケースが長くなり、より特定しにくくなります。

カウンターまたはタイマーをもつモデル内の解析のパフォーマンスを向上させるために使用できる基本的な手法には、以下のようなものがあります。

  • 時間遅延には非常に小さな値を選択する。時間遅延が 2000 ステップに設定されている場合に論理エラーが発生するシステムでは、通常、時間遅延を 2 ステップに変更するとそのエラーが現れます。システムにいくつかの遅延がある場合、それぞれに小さな、しかし一意の値を選択し、遅延が順次満たされるようにします。

  • カウンターおよびタイマーのパラメーター値の初期値は、Simulink Design Verifier が変更できるようにする。このソフトウェアは、短いテスト ケースでしきい値を超えられる初期値を見つけます。詳細は、Parameter Configuration for Analysisを参照してください。

  • フィルターに対してより高い周波数のカットオフを選択し、平均の計算にはより少ないサンプルを選択して、フィルター処理の遅延を最小化します。

カウンターまたはタイマーをもつモデル内の解析のパフォーマンスを向上させるために使用できる高度な手法には、以下のようなものがあります。

  • sldvtimer を使用して、Simulink Design Verifier テスト生成で最適化できるタイマーのパターンを特定する。

  • カウンターまたはタイマーを消耗する既存テスト ケースまたはテスト ケースのセットを使用して、それらのテスト ケースを拡張し完全なテスト スイートを作成する。詳細については、既存テスト ケースの定義および拡張を参照してください。