カバレッジの解析と結果の表示
カバレッジを有効にして、必要なメトリクスを選択した後に、モデルをシミュレートしてカバレッジ結果を収集する必要があります。
最初に、[カバレッジの解析] ボタンをクリックしてモデルをシミュレートします。シミュレーションが完了すると、Simulink® Coverage™ では、カバレッジの完全性に基づいてモデル オブジェクトが強調表示されます。
[カバレッジの詳細] ペインが自動的に開き、カバレッジ レポートが表示されます。このレポートは [詳細] セクションで自動的に開き、モデル オブジェクトのカバレッジ結果を一覧表示します。上にスクロールすると概要セクションとモデル情報を表示でき、下にスクロールすると個々のブロックを参照できます。
window_system
サブシステムは、サブシステム内のすべてのブロックのカバレッジが 100% になっていたため、緑色になっています。他のサブシステムは、その中の 1 つ以上のブロックがフル カバレッジの対象になっていなかったため、赤色になっています。
サブシステムをポイントして、各関連メトリクスのカバレッジの簡単な概要を表示します。たとえば、power_window_control_system
サブシステム ブロックをポイントします。
ブロックを左クリックすると、[カバレッジの詳細] ペインにそのブロックのレポートのセクションが表示されます。たとえば、power_window_control_system
サブシステムをクリックします。
サブシステムに入って、そのサブシステムの内容について詳細なカバレッジ結果を表示できます。power_window_control_system
サブシステムをダブルクリックし、そのサブシステムに含まれるブロックのカバレッジ結果を表示します。validate_passenger
、check_up
の順にダブルクリックします。
And ブロック allow_action
をクリックして、レポートの関連セクションを表示します。
And ブロックでは 2 つの入力信号の論理的組み合わせが出力されるため、両方の入力信号が true の場合、出力信号は true になります。条件テーブルから、入力信号 1 はすべてのタイム ステップで False
であった一方、入力信号 2 は 878 個のタイム ステップで True
、884 個のタイム ステップで False
であったことがわかります。
条件結果が 4 つあり、そのうちの 1 つは発生しなかったため、allow_action
ブロックの条件カバレッジは 75% になりました。
[条件解析] テーブルの下に [MC/DC 解析] テーブルがあります。
MCDC 解析テーブルには、1 つの条件結果が true
から false
または false
から true
に変化したことが原因で反転した判定がリストされています。このテーブルでは、最初の条件のシミュレーション中に FF
ケースのみが発生したこと、また MCDC オブジェクティブは 2 つ目の条件でも発生しなかった結果、MCDC は 0% としてレポートされています。
コマンド ライン情報
コマンド ラインから同じ手順を実行するには、以下のように入力します。
simOut = sim(simIn); covData = simOut.covData; cvmodelview(covData);