Simulink キャンバスでのモデルのカバレッジ結果の表示
モデル カバレッジの強調表示の概要
Simulink® モデルのシミュレーションを実行する際に、モデルが結果を視覚的に表示し、どのオブジェクトでカバレッジが 100% にならなかったかがわかるようにすることができます。シミュレーション後に、次のようになります。
モデル ウィンドウで、記録されたカバレッジに応じてモデル オブジェクトが所定の色で強調表示されます。
緑色は、シミュレーション時のオブジェクトがフル カバレッジであったことを示します。
破線の境界をもつ緑色は、オブジェクトが不完全なカバレッジであり、正当化されたことを示します。
赤色は、オブジェクトが不完全なカバレッジであったことを示します。
破線の境界をもつグレーは、オブジェクトがカバレッジから除外されていることを示します。
色で強調表示されていないオブジェクトのカバレッジはありません。
色が付いたオブジェクトにカーソルを合わせると、そのブロックについて記録されたカバレッジの詳細がツールヒントに表示されます。サブシステムと Stateflow® チャートについては、カバレッジのツールヒントには当該のサブシステムまたはチャートにあるすべてのオブジェクトのカバレッジの概要が表示されます。その他のブロックについては、カバレッジのツールヒントにはカバレッジが 100% でないオブジェクトの詳細情報が表示されます。
シミュレーション後に、次の種類のモデル カバレッジの対象となったブロックが強調表示されます。
カバレッジの強調表示の有効化
[実行] ボタンを使用してモデルのシミュレーションを行うと、モデルではカバレッジが強調表示されます。シミュレーションの後、カバレッジが完全なモデル オブジェクト、カバレッジが不完全なモデル オブジェクト、カバレッジがないモデル オブジェクトがわかるようになります。
[実行] ボタンを使用しないでシミュレーションを行う場合、またはカバレッジ データを読み込む場合、結果エクスプローラーの [カバレッジの結果によりモデルを強調表示] をクリックして、モデル カバレッジの強調表示を有効にすることもできます。結果エクスプローラーを開くには、[アプリ] タブで [カバレッジ アナライザー] を選択します。次に [結果エクスプローラー] をクリックします。詳細については、結果エクスプローラーからカバレッジ データへのアクセスを参照してください。cvmodelview
を使用してモデルの強調表示を有効にすることもできます。
強調表示されるカバレッジ結果
記録されたカバレッジに対応する色で強調表示されたモデル オブジェクトの例は次のとおりです。
グリーン: フル カバレッジ. Switch ブロックのカバレッジが 100% になっているため、このブロックは緑色で強調表示されます。また、この情報はカバレッジのツールヒントにも表示されます。
破線の境界をもつ緑色: 正当化されたカバレッジ. Relational Operator ブロックのカバレッジは正当化されているため、このブロックは破線の境界をもつ緑色で強調表示されます。また、この情報はカバレッジのツールヒントにも表示されます。
レッド: 部分カバレッジ. shift_logic
Stateflow チャートのカバレッジが次のようになっています。
shift_logic
Stateflow チャート内で、gear_state
サブステートは 1 回も fourth
になりませんでした。
Multiport Switch ブロックの 2 つのデータ端子が実行されていません。
破線の境界をもつグレー: フィルターされたカバレッジ. fuel_rate_control
サブシステムはカバレッジの記録対象から除外されているため、グレーで強調表示されています。
色付けなし: 記録されなかったカバレッジ. Inport ブロックはカバレッジが記録されないため、強調表示されていません。
カバレッジの詳細の表示
モデル上でカバレッジ結果を強調表示した後、[カバレッジの詳細] ウィンドウで、各モデル要素のカバレッジの詳細を表示できます。[カバレッジの詳細] ウィンドウを開くには、Simulink ブロック線図の左下隅の [カバレッジの詳細] アイコンをクリックした後、[カバレッジの詳細を開く] をクリックします。
その後任意のモデル オブジェクトをクリックすると、そのカバレッジの詳細を表示できます。