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カスタム構成の読み込みとモデルとの関連付け

カスタム構成を使用することで、モデル アドバイザー解析中に実行するチェックを指定できます。カスタム構成を読み込むと、モデル アドバイザーはその構成で指定されるフォルダーとチェックを使用します。モデルを開くたびにモデル アドバイザーでその構成が使用されるようにカスタム構成をモデルに関連付けることもできます。

たとえば、カスタム構成を作成して構成をモデル newModel に関連付けるには、次のようにします。

  1. 現在のフォルダーを書き込み可能なディレクトリに設定します。

  2. newModel と呼ばれる新しいモデルを作成して保存します。MATLAB® コマンド ウィンドウで次を入力します。

    new_system("newModel");
    save_system("newModel");

  3. 次を入力してモデル アドバイザーを開きます。

    modeladvisor("newModel")

  4. モデル アドバイザーで、[開く][構成エディターを開く] をクリックして、モデル アドバイザー構成エディターを開きます。

    モデル アドバイザー構成エディターを使用して、モデル アドバイザーに含めるフォルダーとチェックを指定できます。カスタム構成を作成する方法の詳細については、モデル アドバイザー構成エディターを使用したモデル アドバイザーのカスタマイズを参照してください。

  5. モデル アドバイザー構成エディターで、[名前を付けて保存] をクリックし、新しいカスタム構成ファイルを保存します。この例の場合、構成ファイルを customConfig.json として保存します。モデル アドバイザー構成エディターで、構成を既定の構成として保存するように求められます。この例の場合、[いいえ] をクリックします。

  6. カスタム構成ファイルを含めるように Simulink® 環境を更新します。MATLAB コマンド ラインで以下のように入力します。

    Advisor.Manager.refresh_customizations

    詳細については、カスタム構成を読み込むための環境の更新を参照してください。

  7. モデル newModel のモデル アドバイザーを再度開きます。MATLAB コマンド ウィンドウで次を入力します。

    modeladvisor("newModel")

  8. モデル アドバイザーで、[開く][構成の読み込み] をクリックし、カスタム構成ファイル customConfig.json を選択して構成ファイルをモデル アドバイザーに読み込みます。

    読み込んだ構成ファイルに、使用している MATLAB の新しいバージョンと互換性のないチェックが含まれている場合、構成で問題を自動的に修正するかどうかを確認するダイアログ ボックスが表示されます。問題を自動的に修正するには [はい] をクリックし、その後構成ファイル内のチェックのモデル アドバイザーを使用した自動更新または削除で説明されている手順を実行します。

  9. モデル アドバイザーの [チェック セレクター] ペインで、カスタム構成で指定したフォルダーおよびチェックが表示されていることを確認します。モデル アドバイザーに表示されることが想定されるフォルダーまたはチェックが表示されない場合は、モデル アドバイザー構成エディターを使用したモデル アドバイザーのカスタマイズおよびカスタム構成を読み込むための環境の更新を参照してください。

  10. モデル newModel を開くたびにモデル アドバイザーでこの構成を使用する場合は、次のいずれかの方法を使用して、読み込まれた構成ファイルをモデルに関連付けます。

    • モデル アドバイザーで [開く][構成をモデルに関連付ける] をクリックします。モデル アドバイザーはモデルの [コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスを開きます。[モデル アドバイザー構成ファイル] パラメーターにモデルに関連付けられた構成ファイルがリストされます。[OK] をクリックします。

    • MATLAB コマンド ウィンドウで、関数 ModelAdvisor.setModelConfiguration への入力としてモデル名と構成ファイル名を指定します。

      ModelAdvisor.setModelConfiguration("newModel","customConfig.json");

  11. 以下を入力し、モデルに関連付けられたモデル アドバイザーの構成ファイルを表示できます。

    ModelAdvisor.getModelConfiguration("newModel")
  12. 既定の構成に戻るには、[開く][既定の構成に戻す] をクリックします。

    既定の出荷時の構成に戻すか、新しい既定の構成を設定するには、モデル アドバイザー構成エディターを使用したモデル アドバイザーのカスタマイズを参照してください。

メモ

モデル アドバイザーは以下の順序で構成ファイルを検索します。

  1. 関数 modeladvisorconfigfile 入力引数を使用して指定する構成。

  2. モデルに関連付けられている構成。

  3. 既定の構成。"既定の構成" は出荷時の既定の構成または既定として設定した構成です。既定の構成の詳細についてはモデル アドバイザー構成エディターを使用したモデル アドバイザーのカスタマイズを参照してください。

モデル アドバイザーは検出した最初の構成ファイルを読み込み、その他の構成ファイルを無視します。