バリアント制御の紹介
バリアントを含む Simulink® モデルのコンポーネントは選択したバリアントの選択に基づいてアクティブ化または非アクティブ化されます。
モデル内のバリアントのそれぞれの選択は、"バリアント制御" に関連付けられます。バリアント制御は、どのバリアントの選択がアクティブであるかを決定します。バリアント制御の値を変更することによって、アクティブなバリアントの選択を切り替えることができます。バリアントのそれぞれの選択がバリアント制御に関連付けられますが、1 つのバリアント制御のみが true として評価されます。バリアント制御が true に評価された場合、Simulink はそのバリアント制御に対応するバリアント選択を有効にします。
次の 3 つのエンジンの構成を取りうる車両を表すモデルのシミュレーションを行うとします。1 気筒ガソリン、4 気筒ガソリン、8 気筒ガソリン。このシナリオでは、スロットルの値がエンジンへの入力であり、その値は構成に応じて異なります。各エンジンの構成を Engine という名前の Variant Subsystem ブロック内で別個のサブシステムとして実装し、それらのサブシステムを EngineType の値に基づいて切り替えることができます。同様に、バリアント パラメーター kv を使用してスロットルの値を複数格納し、その値を nc の値に基づいて切り替えることもできます。たとえば、EngineType の値が 1 で nc の値が 2 の場合、シミュレーション時に Engine_2_cyl_petrol サブシステムへの入力としてスロットルの値 20 が提供されます。
この例では以下のようになります。
構造のバリエーションは、
Engineという名前の Variant Subsystem ブロックでバリアント制御EngineType == 1、EngineType == 2、およびEngineType == 3を使用して制御されます。構造のバリエーションを制御する方法の詳細については、Variant Control Modes in Variant Blocksを参照してください。値のバリエーションは、バリアント パラメーター
kvでバリアント制御nc == 1およびnc == 2を使用して制御されます。制御値のバリエーションを制御する方法の詳細については、Variant Control Mode in Variant Parametersを参照してください。
