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Simulink.DualScaledParameter プロパティ ダイアログ ボックス

Gain ブロックの [ゲイン] パラメーターなどに対して、同じ物理パラメーター値の 2 つのスケール値を保存できるように Simulink.DualScaledParameter オブジェクトを作成します。例とプログラミングの詳細については、Simulink.DualScaledParameter を参照してください。

[メイン属性] タブ

Default view of the Simulink.DualScaledParameter property dialog box with the Main Attributes tab displayed

このタブには、Simulink.Parameter クラスから継承されたプロパティが表示されます。詳細については、Simulink.Parameter を参照してください。

[キャリブレーション属性] タブ

Default view of the Simulink.DualScaledParameter property dialog box with the Calibration Attributes tab displayed

キャリブレーション値

パラメーターのキャリブレーション値。優先して使用する値です。既定値は [] (指定なし) です。有限で実数の double 値を指定します。

[キャリブレーション値] を指定する前に、[CalToMain 計算分子][CalToMain 計算分母] を指定して計算方法を定義しなければなりません。このパラメーターでは、その計算方法とキャリブレーション値を使用して、Simulink® で使用するメイン値を計算します。

キャリブレーション最小値

キャリブレーション パラメーターの最小値。既定値は [] (指定なし) です。有限で実数の double のスカラー値を指定します。

[キャリブレーション最小値] を指定する前に、[CalToMain 計算分子][CalToMain 計算分母] を指定して計算方法を定義しなければなりません。このパラメーターでは、計算方法とキャリブレーション最小値を使用して、Simulink で使用する最小値あるいは最大値を計算します。1 次有理関数は厳密に単調で、増加または減少のどちらかです。増加する場合、キャリブレーション最小値を設定すると、メイン最小値が設定されます。減少する場合、キャリブレーション最小値を設定すると、メイン最大値が設定されます。

パラメーター値が最小値よりも小さいか、最小値がパラメーターのデータ型の範囲外である場合、Simulink で警告が生成されます。このような場合は、ブロック線図を更新したり、シミュレーションを開始すると、Simulink でエラーが生成されます。

キャリブレーション最大値

キャリブレーション パラメーターの最大値。既定値は [] (指定なし) です。有限で実数の double のスカラー値を指定します。

[キャリブレーション最大値] を指定する前に、[CalToMain 計算分子][CalToMain 計算分母] を指定して計算方法を定義しなければなりません。このパラメーターでは、計算方法とキャリブレーション最大値を使用して、Simulink で使用する対応する最大値あるいは最小値を計算します。1 次有理関数は厳密に単調で、増加または減少のどちらかです。増加する場合、キャリブレーション最大値を設定すると、メイン最大値が設定されます。減少する場合、キャリブレーション最大値を設定すると、メイン最小値が設定されます。

パラメーター値が最小値よりも小さいか、最小値がパラメーターのデータ型の範囲外である場合、Simulink で警告が生成されます。このような場合は、ブロック線図を更新したり、シミュレーションを開始すると、Simulink でエラーが生成されます。

CalToMain 計算分子

線形 1 次方程式の分子係数 a および b を指定します。

y=ax+bcx+d

既定値は [] (指定なし) です。a および b の有限で実数の double のスカラー値を指定します。たとえば、[1 1] または逆数スケーリングの場合は 1 のようにします。

[CalToMain compute numerator] は一度適用すると、変更できません。

CalToMain 計算分母

線形 1 次方程式の分母係数 c および d を指定します。

y=ax+bcx+d

既定値は [] (指定なし) です。c および d の有限で実数の double のスカラー値を指定します。たとえば、[1 1] です。

[CalToMain compute denominator] は一度適用すると、変更できません。

キャリブレーション名

キャリブレーション パラメーターの名前を指定します。既定値は '' です。文字ベクトルの値を指定します (たとえば、'T1')。

キャリブレーション単位

このキャリブレーション値の測定単位を指定します。このフィールドは、このパラメーターの説明を記述するためのものです。既定値は '' です。文字ベクトルの値を指定します (たとえば、'Fahrenheit')。

コンフィギュレーションの有効性

Simulink は、コンフィギュレーションが有効かどうかを示します。既定値は true です。Simulink でコンフィギュレーションの問題が検出されると、このフィールドは false に設定され、[診断メッセージ] フィールドに情報が示されます。このフィールドは設定できません。

診断メッセージ

無効なパラメーター設定を指定すると、Simulink ではこのフィールドにメッセージが表示されます。診断情報を使用して、無効なコンフィギュレーションの問題を修正することができます。このフィールドは設定できません。

参考