プロジェクト ファイルの移動、名前の変更、コピー、削除
ファイルの移動または追加
プロジェクト ファイルを移動または追加するには、プロジェクトにファイルをドラッグするか、クリップボード操作を使用します。
プロジェクトにファイルを追加するには、ファイルを貼り付けるか、オペレーティング システムのファイル ブラウザーまたは現在の MATLAB® フォルダー ブラウザーからプロジェクトの [プロジェクト] ファイル ビューにファイルをドラッグします。[プロジェクト] ファイル ビューにファイルをドラッグすると、そのファイルがプロジェクトに追加されます。また、ソース管理下にあるプロジェクトの場合、ファイルはソース管理に追加されます。
ファイルをプロジェクト内で移動するには、プロジェクトでファイルを切り取って貼り付けるか、ドラッグします。
ファイルのプロジェクトへの追加も参照してください。
ファイルの名前変更、削除または除去時の自動更新
プロジェクト内のファイルまたはフォルダーの名前変更、削除または除去を行う際に、プロジェクトでは他のプロジェクト ファイルへの影響がチェックされます。ライブラリ リンク、モデル参照、モデル コールバックの変更などの影響を見つけて修正できます。影響を受ける他のファイルを特定することで、リファクタリングの手間を回避できます。名前の自動変更は、名前またはパスの手動変更や、名前の 1 つ以上のインスタンスの見落としまたは入力ミスから発生するエラーを防ぐのに役立ちます。
次に例を示します。
ライブラリの名前を変更する際、プロジェクトは、名前が変更されるライブラリへのすべてのライブラリ リンクを自動的に更新しようとします。
クラスの名前を変更する際、プロジェクトは、そのクラスから継承されたすべてのクラスを自動的に更新しようとします。
.m
ファイルまたは.mlx
ファイルの名前を変更する場合、プロジェクトは、そのファイルを呼び出すファイルおよびコールバックを自動的に更新しようとします。プロジェクトは.mlx
ファイルを自動的に更新しません。手動で更新する必要があります。ファイルをプロジェクトから削除または除去する際、そのファイルを他のファイルが参照している場合はメッセージが表示されます。影響を受けるファイルを手動で修正する方法を決定しなければなりません。
C ファイルの名前を変更する際、そのファイルを使用する S-Function を更新するように求めるメッセージが表示されます。
Simulink® 型エディターを使用してバスまたはバス要素の名前を変更する場合、プロジェクトのすべての使用状況の更新を求めるメッセージが表示されます。
他のファイルについての自動更新は有効にしたまま、バスまたはバス要素の名前を変更する際のプロジェクトでのプロンプトと解析を無効にできます。MATLAB の [ホーム] タブの [環境] セクションで [基本設定] をクリックします。[MATLAB] 、 [プロジェクト] を選択し、[Simulink バスおよびバス要素の名前変更時にプロジェクト全体の参照を検出] をオフにします。
ファイルの名前変更、削除、または除去時のプロジェクトでの自動更新を無効にできます。MATLAB の [ホーム] タブの [環境] セクションで [基本設定] をクリックします。[MATLAB] 、 [プロジェクト] を選択し、[ファイルの名前変更、除去および削除時にプロジェクト全体の参照を検出] をオフにします。
自動更新を使用するには、次のようにします。
プロジェクト内のモデル、ライブラリまたは MATLAB ファイルの名前を変更します。
プロジェクトで依存関係の解析が実行され、他のファイルへの影響が確認されます。
[名前の変更] ダイアログ ボックスで影響を受けるファイルを調べて、ファイルの名前を変更して更新するか、名前の変更だけを行うか、名前の変更をキャンセルするかを選択できます。
自動更新を選択した場合は、更新されたファイルの結果を調べることができます。
パワー ウィンドウ プロジェクトを使用した名前の自動変更
MATLAB で次のように入力してパワー ウィンドウのサンプル プロジェクトを開きます。
最上位モデル、いくつかのスコープおよびアニメーション ウィンドウが開きます。slexPowerWindowStart
プロジェクトで
model
フォルダーを展開し、slexPowerWindowControl.slx
モデルの名前をslexPowerWindowControlSystem.slx
に変更します。プロジェクトで依存関係の解析が実行され、他のファイルへの影響が確認された後、[名前の変更] ダイアログ ボックスに影響を受けるファイルが表示されます。
[名前の変更] ダイアログ ボックスで [影響を受けたファイルを表示] をクリックします。一番下の影響を受けるファイルを展開して依存関係 (モデル参照) を表示します。
モデル内で強調表示されている依存関係を表示するには、[名前の変更] ダイアログ ボックスの一番下にある [Model Reference] 行をダブルクリックします。強調表示されている control ブロック上のモデル名
slexPowerWindowControl
を確認します。[名前の変更] ダイアログ ボックスで [名前を変更して更新] をクリックします。
影響を受けるファイルが、モデル参照で新しいモデル名を使用するように更新されます。プロジェクトで項目の名前を自動的に変更できた場合は、正常処理を示すチェック マークが表示されます。影響内容によっては、影響を受けるファイルを手動で修正する方法を決定しなければならない場合があります。
[名前の変更] ダイアログ ボックスの項目をダブルクリックして結果を調べます。一番下にある [Model Reference] 行をダブルクリックします。強調表示されている control ブロック上のモデル名が
slexPowerWindowControlSystem
に更新されているかどうかをチェックします。