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ブロックセット デザイナーを使用したカスタム ブロックセットの作成、整理、および共有

この例では、ブロックセット デザイナーを使用して Simulink® ブロックセットを作成、整理、および共有する方法を示します。ブロックセットは、Simulink® ライブラリに整理されたブロックのコレクションです。この例のブロックセットには、家の熱管理をモデル化およびシミュレートするブロックが含まれています。

ブロックセット デザイナーは、Simulink ブロックセットを作成するプロジェクトベースの環境です。ブロックセット デザイナーでは、ソース コード、TLC ファイル、ビルド スクリプト、テスト スイート、ライブラリ、モデル、ドキュメンテーションなどの Simulink ブロックセット アーティファクトの開発とメンテナンスを単一のツールで行うことができます。この例では、Simulink® ブロックセットを作成、整理、および共有するエンドツーエンドのツールとしてブロックセット デザイナーを使用する方法を示します。

ブロックセット デザイナー プロジェクトを開く

Simulink ブロックセット デザイナー プロジェクトを開きます。

ブロックセットへのブロックの追加

[追加] セクションで提供されているブロック テンプレートを使用して、ブロックをブロックセットに追加できます。セクションからサブライブラリを追加し、その中でブロックをグループ化することもできます。

サブライブラリでブロックを追加または削除するには、[Blockset Browser] ペインで目的のライブラリまたはサブライブラリにブロックをドラッグ アンド ドロップします。ブロックセット プロジェクトの作成の詳細については、ブロックセット プロジェクトの作成を参照してください。

この例のブロックセットには、家の熱管理と家の熱力学モデルに関連するアルゴリズムとデバイスをモデル化するサブライブラリが含まれています。[Algorithms] サブライブラリには、エネルギーをコストに変換するアルゴリズムおよび熱流量をエネルギーに変換するアルゴリズムをモデル化するブロックが含まれています。[Devices] サブライブラリには、ヒーターとサーモスタット デバイスをモデル化するブロックが含まれています。[House] ブロックは、家の熱力学モデルを実装します。

アーティファクトへのブロックセットの追加

Algorithms サブライブラリ内では、Energy2Cost ブロックが MATLAB System として実装され、指定したブロック パラメーターに従ってエネルギーをコストに変換します。Flow2Energy ブロックは C Mex S-Function として実装され、熱管理システムによって使用されるエネルギーを経時的に計算します。

Devices はネイティブ Simulink ブロックを使用して Simulink でモデル化され、Simulink サブシステムにパッケージ化されます。

House はネイティブ Simulink ブロックを使用してモデル化され、Simulink サブシステムとしてパッケージ化されます。

サブライブラリまたはブロックの特定のオプションおよびアーティファクトにアクセスするには、[Blockset Browser] ペインのリストからサブライブラリまたはブロックを選択します。特定のブロック オプションおよび関連アーティファクトの詳細については、ブロック アーティファクトの作成と整理を参照してください。

完全な熱管理は、プロジェクト内に含まれている親モデル "HouseThermalExample" でモデル化およびシミュレートされます。

ブロックセットの共有

ブロックセットを作成し、関連するすべてのアーティファクトを追加した後、ブロックセットをツールボックスとして公開および共有できます。詳細については、作成したブロックセットの発行を参照してください。

参考

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