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状態エクスプローラー

ソルバー プロファイラーを使用して実行されるプロファイリング シミュレーションでの連続状態および連続状態の微分係数値を表示および解析する

説明

状態エクスプローラーを使用して、モデル内の状態および状態の微分係数のダイナミクスを解析します。

The State Explorer shows information about continuous states captured by profiling a simulation of the model BouncingBallWithSwitch using the Solver Profiler.

状態エクスプローラー を開く

  1. ソルバー プロファイラーを開きます。Simulink® ツールストリップの [デバッグ] タブで [パフォーマンス] ボタンの矢印をクリックし、[ソルバー プロファイラー] を選択します。

    On the Debug tab, the Performance list is expanded with the pointer paused on the Solver Profiler option.

  2. [ソルバー プロファイラー] で、[連続状態] を選択し、[実行] をクリックして、連続状態に関するデータを保存するプロファイリング シミュレーションを実行します。

  3. プロファイリング シミュレーションが完了したら、ソルバー プロファイラー[探索] セクションで [状態] を選択します。

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例を開きます。この例には BouncingBallWithSwitch という名前のモデルが含まれています。

The model BouncingBallWithSwitch.

ソルバー プロファイラーを開きます。Simulink® ツールストリップの [デバッグ] タブにある [パフォーマンス] セクションで [パフォーマンス] ボタンの矢印をクリックし、[ソルバー プロファイラー] を選択します。

On the Debug tab, the Performance list is expanded with the pointer paused on the Solver Profiler option.

連続状態に関するデータを保存するようにソルバー プロファイラーを構成します。ソルバー プロファイラーの [構成] セクションで [連続状態] を選択します。次に、プロファイリング シミュレーションを実行するために、[実行] をクリックします。

プロファイリング シミュレーションが完了したら、状態エクスプローラーを開きます。ソルバー プロファイラーの [探索] セクションで [状態] をクリックします。状態エクスプローラーで、左側にモデル内の状態のリストが表示され、プロファイリング シミュレーション中の選択された状態の値と微分係数値を示すプロットが表示されます。

The State Explorer displays state and state derivative data from the profiling simulation run using the Solver Profiler.

状態エクスプローラーの [フィルター] セクションで、[ニュートン/DAE の例外] を選択します。ソルバー プロファイラーは、ニュートンの例外が発生した各シミュレーション時間に赤い点でプロットに注釈を付けます。ボールが静止状態に近づくにつれて、ニュートンの例外の発生頻度が高くなっています。

The state and state derivative plots in the State Explorer are annotated with red dots to indicate Newton exceptions.

ボールが静止状態に近づくときのニュートンの例外の頻度を調査するには、プロットをズームして、約 5 ~ 5.5 秒間の状態と微分係数値を表示します。[ビュー] セクションで [ズームイン] を選択します。次に、表示するプロットの領域を選択し、クリックして押したままにします。

The plots in the State Explorer zoomed to show the state and state derivative values between approximately 5.2 and 5.5 seconds.

ボールが跳ね返るたびに、2 回のニュートン反復が正から負に切り替わります。これらは、2 つのゼロクロッシング イベントに対応しています。ボールは 5.45 秒から 5.5 秒の間に静止します。最後のニュートンの例外は 1 つです。

ヒント

  • シミュレーションのパフォーマンスを解析して向上させる際には、パフォーマンス アドバイザーを使用してモデルおよびシミュレーションの構成を解析することから解析を開始することを検討してください。

  • パフォーマンス アドバイザーを使用してモデルおよびシミュレーションの構成を解析した後には、ソルバー プロファイラーおよび Simulink プロファイラーを使用したプロファイリング シミュレーションによって解析を深めることができます。

    • ソルバー プロファイラーはモデルに対して選択したソルバーのパフォーマンスを解析します。ソルバー プロファイラーは、可変ステップ ソルバーを使用するシミュレーションのパフォーマンスを解析するのに特に役立ちます。プロファイリングの結果は、ステップ サイズがいつどうして制限されているのかを特定するのに役立ちます。

    • Simulink プロファイラーは、モデル コンポーネント間でのシミュレーション実行時間の分布を解析することで、シミュレーションのパフォーマンスのボトルネックを特定するのに役立ちます。

バージョン履歴

R2016a で導入