桁落ちの検出
固定小数点の定数の桁落ちが起きたときに行う診断アクション
モデル コンフィギュレーション ペイン: [診断] / [型変換]
説明
[桁落ちの検出] パラメーターは、シミュレーション中に固定小数点の定数の桁落ちが起きたときに行う診断アクションを指定します。
依存関係
このパラメーターには Fixed-Point Designer™ のライセンスが必要です。
設定
なし
(既定値) | 警告
| エラー
なし
Simulink® ソフトウェアはいかなるアクションも実行しません。
警告
Simulink ソフトウェアが警告を表示します。
エラー
Simulink ソフトウェアはシミュレーションを終了し、エラー メッセージを表示します。
ヒント
この診断は、固定小数点定数 (正味の勾配と正味のバイアス) にのみ適用されます。
桁落ちは、Simulink ソフトウェアが固定小数点定数を、定数の正確な値を表すための十分な精度のないデータ型に変換したときに発生します。その結果、量子化された値は理想値と異なります。
固定小数点定数の桁落ちは、固定小数点定数のオーバーフローとは異なります。オーバーフローは、パラメーターのデータ型の範囲 (それが表すことのできる最大値) がパラメーターの理想値よりも小さいときに発生します。
推奨設定
アプリケーション | 設定 |
---|---|
デバッグ | 影響なし |
トレーサビリティ | 影響なし |
効率性 | 影響なし |
安全対策 | 影響なし |
プログラムでの使用
パラメーター: FixptConstPrecisionLossMsg |
値: 'none' | 'warning' | 'error' |
既定の設定: 'none' |
バージョン履歴
R2010b で導入
参考
トピック
- 正味の勾配と正味のバイアス精度の問題 (Fixed-Point Designer)
- モデル コンフィギュレーション パラメーター: 型変換の診断