Simulink Copilot のための効果的なプロンプトの記述
"プロンプト" は、タスクを実行するための依頼として生成 AI ツールに送信するテキストです。通常、プロンプトは自然言語を使って書く質問または指示です。Simulink® Copilot では、[Copilot チャット] パネルの [Simulink Copilot に質問] テキスト ボックスでプロンプトを送信します。
AI ツールから効果的な回答を得るためには、効果的なプロンプトを書くことが不可欠です。効果的なプロンプトを巧みに記述し、効果的な回答や出力を生成するように AI ツールを導くプロセスを "プロンプト エンジニアリング" と呼びます。Simulink Copilot の効果を最大限に高めるには、正確な指示と必要なコンテキストを含む、明確で詳細なプロンプトを記述することが重要です。期待される出力を生成するには、複数のプロンプトと回答を繰り返す必要があるかもしれません。
プロンプトを記述する際は、次のベスト プラクティスを検討してください。
具体的にする
プロンプトを書くときは、Simulink Copilot に実行させたい内容を明確に指定します。漠然としたプロンプトは詳細な指示や要件を付けることで明確化します。
たとえば、次のプロンプトは漠然としています。
How can I store design data in models?
代わりに、要件を指定して、データをモデルに保存する方法を説明するよう Copilot に依頼します。
How can I store design data in models so that they can be shared with referenced models?
要件を説明する
要件を詳しく説明します。たとえば、モデルの概要が必要なのか、あるいはアルゴリズムや機能の詳細な説明が必要なのかを記述します。特定のモデル要素や機能の説明が必要な場合は記述します。
コンテキストを与える
関心のある領域や要件について Copilot がより正確に理解できるようにするために、ユーザーは、プロンプトにコンテキストを含めます。たとえば、中かっこと大かっこの違いを質問した場合、MATLAB® の観点からの回答が返ってくる可能性があります。Stateflow® の観点からの回答が必要な場合は、プロンプトでコンテキストを与える必要があります。以下に例を示します。
What’s the difference between curly and straight brackets in the context of a Stateflow transition?
必要に応じて、プロンプトを繰り返して書き直す
生成された回答が期待どおりでない場合は、詳細やコンテキストを追加してプロンプトを書き直し、新しい依頼を送信します。
回答の提示方法を指定する
Copilot に回答をどのように提示して欲しいかをプロンプトで説明します。たとえば、回答を詳細な概要、簡単な説明、または箇条書きリストで提示するよう Copilot に依頼できます。
Explain this model in 2 to 3 sentences.List model functionalities in a bulleted list format.
フィードバックを与え、誤りを説明する
Copilot がまるでプロジェクトを手伝ってくれる同僚であるかのように、Copilot とチャットします。回答が返されたら、Copilot に回答へのフィードバックを提供するプロンプトを続けて送信します。回答のどの部分が役に立ち、どの部分が役に立たなかったかを Copilot に伝えます。Copilot が間違えた場合は、フォローアップ プロンプトでそのことを説明します。
また、各回答の末尾の ボタンまたは ボタンをクリックして、生成された回答へのフィードバックを MathWorks® に送信します。MathWorks では、ユーザーからのフィードバックを使用して、今後の回答を改善します。
チャット履歴をクリアする
新しいトピックについての会話を始める前に、チャット履歴をクリアします。Simulink Copilot は、コンテキストを得るために会話履歴を使用しているため、現在の会話と無関係の過去のトピックを関連付けて、不正確な回答を生成することがあります。Copilot から最良の回答を得るには、トピックごとに個別の会話を作成します。まず、次のオプションを使用して、現在の会話の有益な回答を保存します。
チャット履歴全体をクリップボードにコピーするには、[Copilot チャット] パネルの右上隅にある ボタンを使用します。
特定の回答をクリップボードにコピーするには、各回答の末尾にある ボタンを使用します。
次に、チャット履歴をクリアするには、パネルの右上隅にある
ボタンをクリックします。
例のプロンプトを試す
チャット セッションの開始時に Copilot から例のプロンプトが提示されます。これらの例のプロンプトを試すことで、Copilot を使い始め、機能を確認してみましょう。いくつかの例のプロンプトを次に示します。
What are your capabilities?What is happening in this model?What engineering concept is implemented in this model?
フォローアップ プロンプトを試す
Copilot は、回答の中で、ユーザーの関心の対象を理解し、それに基づいたフォローアップ プロンプトを生成します。フォローアップ プロンプトを試して、関心のある分野についてさらに調べてみましょう。