Simscape 実行時パラメーターの指定と変更
コードを生成する場合は、既定のインライン化動作の変更が必要になることがあります。この例では、この手順が完了した後に、Simscape™ の実行時パラメーターを指定および変更する方法について説明します。
前提条件
コード生成時の既定のパラメーター動作の設定
Simscape 実行時パラメーターは、コード生成時の既定のパラメーター動作設定に依存します。モデルを再コンパイルすることなく Simscape 実行時パラメーターの値を変更できるようにそのパラメーターの実行時設定変更を有効にするには、次の設定が可能です。
既定値を
Tunable
のままにする。既定値を
Inline
に設定し、変更する値でパラメーターの既定の動作をオーバーライドする。
Simscape 実行時パラメーターの既定の動作の設定とオーバーライドの詳細については、Simscape 実行時パラメーターの管理を参照してください。
パラメーターを実行時に構成可能として指定
永久磁石 DC モーターのモデル例には DC Voltage ブロックが含まれています。[定電圧] を指定して、このブロックをパラメーター化します。電圧は Simscape の実行時に構成可能なパラメーターです。[定電圧] を実行時に構成可能なパラメーターとして指定するには、以下を実行します。
モデルを開くには、MATLAB® コマンド プロンプトで次を入力します。
ssc_dcmotor
MATLAB ワークスペースの変数
vDC
に次の数値を代入します。vDC = 5;
DC Voltage ブロックをダブルクリックして、パラメーターを編集します。
[定電圧] の [設定変更] ドロップダウン ボックスで、
[実行時]
を選択します。[定電圧] パラメーター値を変数
vDC
として指定します。
高速リスタートを使用する Simscape 実行時パラメーターの変更
実行時に構成可能なパラメーターの値を変更することでシミュレーション結果にどのような影響があるかを確認するには、反復的な高速スタート シミュレーションの間に [定電圧] パラメーターの値を変更します。
高速リスタートを有効にするには、[シミュレーション] タブの [シミュレーション] セクションに移動し、[高速リスタート] アイコン をクリックします。
モデルをシミュレートするには、[実行] をクリックします。
Motor RPM という名前の Scope ブロックを開きます。[ツール] 、 [座標軸のスケーリング] 、 [座標軸の範囲を自動的にスケール] を選択して、結果を見やすくします。
電圧を表す変数に別の値を代入します。
vDC = 1.5;
モデルをシミュレートします。
Scope ブロックを開きます。
実行時パラメーターの値の変更が結果に反映されます。